米NVIDIAは8月18日、ドイツのケルンで開催されるゲームイベント「Gamescom」にて、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の大規模アップデートを発表した。高性能サーバークラスタ「NVIDIA SuperPOD」に最新のBlackwellアーキテクチャが導入され、最上位プランの「Ultimate」ではGeForce RTX 5080クラスのグラフィックス性能が利用可能となる。また、クラウド上でゲームを直接インストールできる「Install-to-Play」機能の追加により、プレイ可能なタイトルが一挙に2,200本以上増加する。

NVIDIAのBlackwellアーキテクチャは、強化されたレイトレーシング機能とAIによるレンダリングを特徴としており、リアルなライティング、豊かなテクスチャ、高速な計算処理によって、要求の厳しいゲームでもリアルタイムで高度なグラフィックスを描画できる。NVIDIAによれば、新サーバーは現行世代と比較して最大2.8倍のフレームレート向上が見込まれる。

また、AIを活用して映像を高解像度化・高フレームレート化する技術「DLSS」が最新の「DLSS 4」に対応する。これにより最大で5K解像度・120fpsが可能になり、これまで高性能なゲーミングPCでしか得られなかったような映像体験をクラウドゲーミングでも享受できるようになる。さらに、システム全体で入力遅延を抑える「NVIDIA Reflex」を用いて1080p解像度で最大360fpsをサポートし、クリックからピクセルが表示されるまでの応答時間を最短30ミリ秒に低減させる。競技性の高いゲームでも快適なプレイが期待できる。

画質面では、「Cinematic Quality Streaming(CQS)」という新モードが導入される。YUV 4:4:4クロマサンプリングや高度なAV1エンコーダー、AIビデオフィルターなどを組み合わせ、色のにじみや暗部の潰れといったストリーミング特有の画質劣化を抑えることで、鮮明かつクリアな映像を提供する。文字の視認性や細部描写の精細さも向上する。

GeForce NOWでは、NVIDIAが個別検証を行なってプリインストールされた2,300本以上の「Ready-to-Play」 タイトルをすぐにプレイできる。さらに「Install-to-Play」により、ゲームをクラウドストレージに一時的にインストールしてプレイ可能となる。これにより、Steamの2,200タイトル以上がGeForce NOWで利用可能となり、Ready-to-Playと合わせてライブラリは4,500本以上となる。Install-to-Playタイトルは、今後さらに追加される予定だ。

UltimateおよびPerformanceプランには、Install-to-Play用として100GBのシングルセッションクラウドストレージが提供される。ただし、セッションごとにインストールが必要なため、継続的に遊ぶには永続ストレージアドオンの追加(200GB/月額2.99ドル〜)が推奨されている。

さらに、NVIDIAはDiscordとの連携機能も発表した。GeForce NOWのストリーミング技術を用いて、Discord内からゲームを直接体験できるようにする。第一弾としてEpic Gamesの「Fortnite」が提供され、GeForce NOWのメンバーシップを持っていなくとも、Epicアカウントがあればプレイ可能となる。