1億ドル以上の資産を持つ"センティ・ミリオネア"は、富裕層の中でもさらに上位といえる存在です。そんなセンティ・ミリオネアは、世界のどこに多く集まっているのでしょうか? この記事ではセンティ・ミリオネアに人気の都市ランキングを紹介し、富裕層が集まる理由を簡単に解説します。
そもそも"センティ・ミリオネア"とは?
センティ・ミリオネアとは、1億米ドル以上の純資産を保有する人のことです。ミリオネアが100万米ドル以上の資産を持つ人を意味するのに対し、センティ・ミリオネアはその100倍の資産を持つ人を指します。
1億米ドルは、現在のドル円レートで換算すると148億円であり、富裕層の中でもとくに資産が多い「超富裕層」といえます。
ちなみに10億米ドル以上の資産を持つ人は"ビリオネア"と呼ばれ、現在の日本円では1,480億円以上です。
センティ・ミリオネアに人気の都市ランキング
富裕層を顧客に持つ投資コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」によると、センティ・ミリオネアが多く集まる都市のランキングでは、1位:ニューヨーク、2位:ベイエリア、3位:ロサンゼルスがランクイン、TOP3をアメリカが独占しました。
超富裕層を生み出す国としてアメリカの優位性は依然として大きく、S&P500など金融市場の大きな伸長、産業イノベーションの継続、伝統的な起業家精神などが背景としてあります。
中国は2カ所、ヨーロッパは2カ所がランクインし、東京は11位となりました。
1位:ニューヨーク
アメリカのみならず、世界経済の中心都市であるニューヨークは、富裕層がさらに富を増やすための機会が広がる街です。世界最大の金融街であるウォール街、世界をリードする企業の本社、投資銀行などが集まり、巨額の取引が行われています。
コロンビア大学などの最高水準の教育機関、メトロポリタン技術館・MoMA・カーネギーホール・ブロードウェイなどエンタメ分野も充実。知的好奇心や文化的な豊かさを求める富裕層を惹きつけています。
2位:ベイエリア
ベイエリアとは、サンフランシスコの湾岸一帯のことです。とくにシリコンバレーは最先端技術・イノベーションの源泉であり、IT起業家や投資家が富を築くのに適した場所です。
ベイエリアはビジネスシーンでも、カジュアルでオープンな雰囲気で、形式にとらわれない交流が盛んです。温暖な気候で年間を通じて過ごしやすいのも魅力です。
4位:ロンドン
4位に入ったロンドンは、ヨーロッパにおいてセンティ・ミリオネアがもっとも多く居住する都市です。金融センターとして国際的な地位を確立しており、金融機関は信頼性の高い資産管理システムを整備しています。
世界有数の大学やインターナショナルスクールがあり、子どもの教育を重視する富裕層にとって魅力となっています。ただし、ロンドンの成長予測は他の都市を下回っており、EU離脱後の経済成長には懸念が持たれています。
5位:香港
アジアでも、いくつかの都市は超富裕層の中心地としての地位を確立しています。その1つが香港で、地政学的にはやや不確実性があるものの、5位にランクインしました。
中国の富裕層にとって香港はビジネス上の利便性が高く、相続税や贈与税がないなど、富裕層にとって有利な税制が整っているのも魅力です。
センティ・ミリオネアが今後増加すると見られる都市は?
今後の経済成長予測によると、新たな超富裕層の増加が予測される都市がいくつかあります。UAE(アラブ首長国連邦)のドバイとアブダビは、いずれも高成長の中心地であり、双方とも今後10年間で富裕層の人口が2倍以上になると予測されています。
投資による移住プログラムを提供している小規模都市にも要注目です。マルタのセントジュリアン、ケイマン諸島のジョージタウン、スイスのルガーノなどは、センティ・ミリオネアの人口が2倍以上になると予測されています。
超富裕層にとって、投資による居住と市民権の取得は、中核的な戦略となっていることを示唆しています。


