ここ日本では、家族全員iPhoneという家庭が少なくありません。Apple Musicなどのサブスクリプションサービスは複数人で利用したほうが割安なこともあり、特に子どもがいる家庭の場合、家族をファミリーメンバーに登録しサービスを共有することが多いようです。
iCloudストレージも同様に、有料プランの「iCloud+」で大容量を契約し家族で共有したほうが割安です。2025年7月現在、容量50GBが150円/月(1GBあたり3円)、200GBが450円/月(1GBあたり2.25円)、2TBが1,500円/月(1GBあたり0.75円)と、ギガバイトあたりの単価は低下します。
もっとも、iCloud+を契約して容量が増えたからといって、計画的に使わなければ空き容量はみるみる減ります。どのようにiCloudストレージを活用するかはファミリーメンバーの自由裁量、保護者/管理者といえどデータを勝手に削除することはできないため、どのようにiCloudストレージを使うかの家庭内ルールを設けておくことが、むやみに「ファミリー使用量」を増やさないコツとなります。
そのファミリー使用量を増やさないコツの筆頭に挙げられるのが「iCloudバックアップ」です。あらゆるデータ/アプリを対象にするとデータ量が嵩むため、重要なアプリに絞り込まなければなりません。特に写真ライブラリは数十GBに達することも珍しくないため、写真/動画は容量制限がないクラウドサービスへ各自バックアップすること、といった家庭内ルールの創設を検討すべきでしょう。
ところで、増えてしまったファミリー使用量は、iCloudストレージから古いバックアップを削除する、受信したiCloudメールを削除する、といった方法で減らすことができます。より容量が大きいiCloud+のプランに移行するという方法もありますが、ルールを設けておかないかぎり200GB、2TBでもすぐに足りなくなりますよ。