iPhoneユーザにとって、MagSafe(マグセーフ)といえば「ワイヤレス充電を効果的に行うしくみ」のこと。iPhone 12シリーズ以降のiPhoneの多くはMagSafeに対応、背面のAppleロゴ周囲に磁石が埋め込まれており、正確にワイヤレス充電器を位置決めできます。

充電器側もMagSafeに対応していれば、あとは色やデザインの違い程度なのではないか...そう結論付けてしまいそうになりますが、MagSafe充電器選びにはいくつかのチェックポイントが存在します。

ひとつは、「Made for MagSafe」ロゴが付いた製品であること。最大15Wの電力を供給できることなど、Appleが定めた基準に達しているか厳格に審査されるため、製品に一定のクオリティを期待できます。電力供給最大7.5Wの充電器を「MagSafe互換」とうたい販売されていることもあるので、注意が必要です。

iPhone 16シリーズのユーザは、最新バージョンのMagSafe充電器かどうかも確認しましょう。従来のMagSafeは最大15Wのワイヤレス充電に対応していましたが、iPhone 16 Plus/Pro Maxは充電可能な電力が最大25Wに、iPhone 16/Proは最大22.5Wに強化されているからです。充電速度を重視する場合、重要なポイントといえるでしょう。

その最大25W/22.5Wという高速ワイヤレス充電は、30W以上の高出力に対応したUSB電源アダプタと、型番が「A2580」または「A3250」のMagSafe充電器との組み合わせで実現されます。A2580は「MagSafe充電器(1m)」、A3250は「MagSafe充電器(2m)」としてApple Storeで販売されています。

  • iPhone 16シリーズは高速ワイヤレス充電対応のため、対応する充電器を選びましょう