LGエレクトロニクスは7月7日、プロジェクター「LG CineBeam」新モデルとして、超短焦点小型4Kレーザープロジェクター「LG CineBeam S」(型番PU615U)を発表しました。7月10日12時(正午)から、応援購入サービス「Makuake」で先行販売を開始します。

Makuakeでの販売価格は限定5台の最速割時で135,860円。一般販売予定価格は199,800円前後を見込んでいます。

【お詫びと訂正】初出時、「超短焦点」の表記に誤りがあったため修正しました(2025年7月18日 1:15)

約8cmの距離で40インチを投影できる超短焦点プロジェクター

LG CineBeam Sは壁との距離が約8cmの場合で40インチ、約40cmの場合で最大100インチを投影できる、超短焦点のレーザープロジェクター。幅が約11cmと片手で運べる小型サイズながら、超短焦点、最大4K/30fps、高速自動フォーカス機能などを備えた点が特徴です。壁からの設置距離を長く取る必要がなく、また壁近くに設置できることで複雑なケーブル配線などが不要となり、多くの部屋に置きやすくなっています。

  • LG CineBeam Sの実機。投写口は本体上部に配置されており、壁から約8cmの場所から約40インチの映像を投影できる

7月7日に都内で開催されたLG CineBeam S体験会にて、LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチームの安藤康夫氏は、「使う人の年齢や性別、映像を見る用途などで“心が震える瞬間”はさまざま。大迫力の映像を一人で画面に出すとき、スポーツシーンで家族や友人と盛り上がるとき、カラオケやライブビデオを見ながら盛り上がるときなどに、4Kの高精度映像を楽しめる。仕事の作業ディスプレイやテレビの代わりなど、多様に使えることがこの製品の1つの価値になる」とLG CineBeam Sを紹介しました。

置き場所を選ばない、“プロジェクターらしくない”外観

外観はいい意味でプロジェクターらしくないシルバー基調のスクエア型で、投写口は本体上部に配置。一見すると小型PCのように見え、棚やテーブル上に手軽に設置できそうです。本体はW110×D160×H160mmとコンパクトで重さは約1.9kg。前モデルにあたる「LG CineBeam Q」(2024年5月発売)のW107.8×D135×H136.5mm/1.49kgから若干大きくなり、Qで搭載していた360度回転アームは省かれています。

  • LG CineBeam S本体

光源はRGBレーザー光源となり、赤、緑、青の3色レーザーダイオードにより直接色を生成し、鮮やかな映像が楽しめるとのこと。投影方式はDLP方式、DCI-P3 154%の色域と450,000:1のコントラスト比をサポートし、映画やアニメーションなどでクリエイターの意図した色を忠実に再現するとしました。明るさ(ANSIルーメン)は500lmで、手元でメモが取れる程度のやや暗い部屋で見た限り、かなり鮮やかな映像が再生されていました。

  • LG CineBeam Sの特徴

投影先の壁に色が付いていても補正できるモードを用意

機能面では、プロジェクターが斜めに設置されている場合でも、フォーカスと画面の水平を保ち歪みのない映像に調整する「高速自動フォーカス」や、壁の色が白でない場合に映像の色を調整できる「ウォールスクリーンモード」などを搭載。実際の投影映像を見たところ、背景が赤や青など強い色の場合は色補正が完璧に調整されるわけではないですが、無補正よりも見やすい映像へ調整されていました。

  • 左から順に、青、緑、赤の投影先(背景)に映像を無補正で投影したところ

  • 「ウォールスクリーンモード」をバーガンディ(赤系)に設定したところ。一番右の赤い背景に投影された映像が見やすくなっている。設定はこのほか、ベージュ/ライトグレー/ブラウン/ライトブルー/青/緑/黒がある

動画配信サービスやブラウジングは単体で利用可。リモコンも刷新

OSは同社テレビなどで採用されている独自の「webOS 24」を採用し、NetflixやYouTube、Disney+などの動画配信サービスをホーム画面から再生できるほか、ブラウジングも単体で行えます。同梱のリモコンは再設計された新リモコンとなり、本体がスリム化したほかマットブラックカラーとなりました(従来はホワイト)。また、リモコン下部には動画配信サービスを直接呼び出せるボタンを5つ搭載しています。

サウンドはDolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載。インタフェースはUSB Type-C×2基、HDMI×1基(eARC/HDCP2.2/CEC対応)を備え、65W以上の給電能力があるモバイルバッテリーをつないで利用できます。Bluetooth接続も可能で、AirPlay 2やMiracastを使い手持ちのスマートフォンやタブレットをつなぎミラーリング表示もできます。

  • スリムになった新リモコン。LG ThinQアプリもリモコン代わりに使用できる

  • webOSのホーム画面。NetflixやAmazon Prime Video、Apple TV、U-NEXT、TVer、YouTubeといったおなじみの動画配信サービスのアイコンが並ぶ

  • インタフェースは背面にまとまっている。USB Type-C×2基、HDMI×1基(eARC/HDCP2.2/CEC対応)を装備

先行販売期間は8月30日22時までで、Makuake販売時の各プランの価格と用意する台数は以下の通り。今回、LG独自の取り組みとして、最速割~Makuake早割までの先行50台を対象に、7月31日16時までに支払い、入金完了した場合は8月中の商品配送に対応するとのことです。

  • 最速割 32%オフ:13万5,860円(5台限定)
  • 超早割 30%オフ:13万9,860円(15台限定)
  • Makuake早割 29%オフ:14万1,860円(30台限定)
  • Makuake割 28%オフ:14万3,860円(40台限定)
  • 早割 27%オフ:14万5,850円(40台限定)
  • LG割 26.5%オフ:14万6,850円(110台限定)