GoogleのYouTubeチームは6月30日、YouTubeにおける子どもと青少年のウェルビーイングを守る取り組みを強化したと発表した。

  • YouTubeチームによる投稿(一部)

YouTubeではこれまでも、繰り返しの視聴で一部の青少年に悪影響を与える可能性のある動画カテゴリに対し、動画の視聴を分散させる仕組みを導入するなどの対策を行ってきた。該当する動画カテゴリは例えば接触を伴わない喧嘩や威嚇といった社会的攻撃性を示すコンテンツや、理想化された身体的特徴や体型を比較するコンテンツとなる。

現在は動画カテゴリの対象を広げている。具体的には下記の通り。

  • 青少年を狙った、非現実的または不適切な金融アドバイス
    例)「一攫千金」をうたう内容や、特定の商品の購入を進めてお金持ちになれると示唆するもの、宝くじで儲けられると示唆するものなど

  • 非行やネガティブな行動を描写するコンテンツ
    例)テストでのカンニング、自己利益のための嘘、他者に悪影響を与える公共のいたずらや危険行為への参加(例:店で働いているふりをして客に不快な思いをさせる)など

  • 青少年を残酷で悪意のあるように描写したり、他人を嘲笑するよう促したりするコンテンツ
    例)公共の場で「そっとしておいてほしい」と伝える人をしつこく追いかけたり、経済的に困難な状況にある人をからかったりするようなものなど

また、青少年がスクリーンタイムをより適切に管理できるよう、就寝前と休憩を促すリマインダーの表示を強化した。休憩のリマインダーは動画視聴を一時停止するよう促すもので、13~17歳のアカウントでは標準で60分ごとに表示される。就寝前リマインダーは、就寝時刻の30分前に青少年の視聴者に通知するもの。特定の時刻に、動画視聴を中断して就寝を促す「おやすみ時間のリマインダー」の一環として用意される。

このほか保護者向けのYouTube管理機能を強化し、保護者が青少年のチャンネル活動内容(アップロード数やコメント数、チャンネル登録数など)を共有できるほか、13歳以上の子どもによるYouTube利用を管理するためのツールやリソースをまとめたページを用意している。