画面下に現れる細長い棒とは、「ホームバー」のことですね? iPhone X以降のモデルでは、廃止された物理的なホームボタンの代わりとしてホームバーを用意し、アプリを閉じたりアプリを切り替えたりといった操作を行います。
なかでもよく利用するのは、ホームバーを上方向へフリックしてアプリを閉じる/ホーム画面へ復帰する機能ですが、最近「なぜかSiriの画面が現れた」と不思議に感じたことがあるかもしれません。
その現象は、Siriと関係が深い「Apple Intelligence」と無関係ではありません。Apple Intelligenceが日本語対応を果たしたiOS 18.4では、ホームバーをダブルタップするとSiriを呼び出し、テキストで命令できるようになったのです。従来どおりサイドボタンを長押ししてSiriを呼び出すこともできますが、それは音声で命令するときに使うもので、ホームバーはテキストでの命令用に割り当てられているのです。
ホームバーをダブルタップしてSiriを呼び出すと、ソフトウェアキーボードとともにテキスト入力欄が現れます。ここへSiri/Apple Intelligenceに命令したいこと、調べたいことを文字入力すればいいのです。サイドボタンを長押しして呼び出したときのように、Siriへ伝えたい内容を声に出す必要はありません。もちろんChatGPTと連携するため、ハイレベルな回答が返ってきます。
なお、この機能はロック解除状態でのみ利用できます。サイドボタンで長押しして呼び出したときのように、iPhoneをロック解除した状態ではSiriに命令することはできません。