コスパに優れたモデルを次々と出しているrealmeから、海外で「realme GT 7」が登場しました。チップセットにはメディアテックのDineinsty 9400eを搭載しており、AI機能にも優れたスマートフォンです。
realmeは日本でもスマートフォンを展開しているOPPOのグループ企業の1社ですが、日本では数年前にモバイルバッテリーなどを出しただけで目立った動きはありません。日本ではオウガ・ジャパンがOPPOブランドで高性能なカメラフォンや手軽に買えるミドルレンジモデルを強化しており、realmeのスマートフォンの日本展開はしばらく無さそうです。とはいえ今回紹介するGT 7のように、ゲーミング用途も意識した高性能なモデルは気になる製品でしょう。
バッテリーは7,000mAhと大容量で、120Wの急速充電にも対応。14分で50%の充電が可能、満充電時間は100分です。これだけの容量があれば1日フルに使うことができますし、朝の忙しい時間でも十分な容量を充電できます。
中国メーカーのスマートフォンは今年に入ってから7,000mAh台の大型バッテリーの搭載が急激に進んでいますが、これはバッテリーの材料の改良によるもので、従来サイズのバッテリーで容量を30%以上も高めています。バッテリー容量アップはスマートフォンの長時間利用を可能にしますが、最近のスマートフォンはAI機能を強化しています。端末でのAI処理が増えれば従来よりもバッテリー消費も増えますから、従来の5,000mAh台のバッテリーでは今後物足りなくなってくるでしょう。2025年の下半期に出てくるスマートフォンはバッテリーの大容量化が一気に進むと考えられます。
約10万円(台湾価格2,199台湾ドル)というモデルだけに、カメラ性能も高められています。広角カメラは5,000万画素でソニーのLYT-700センサー採用、望遠カメラも5,000万画素で倍率は2倍、これに800万画素の超広角カメラも加わります。カメラは8Kの動画撮影にも対応。さらにAIを多方面に活用しています。
たとえば旅行先で天候やシーンを判別して風景や人物を鮮明な色に仕上げるAI Travel Snap Camera、強い反射を自動検出して除去するAI Glare Remover、動きのある被写体を補正して動物や子供の撮影時にシャープに仕上げるAI Motion Deblurなど、誰でも簡単に失敗の無い写真や動画の撮影が可能。もちろん写真から不要物を一発で消去できるAI Eraserも搭載しています。
さて、高性能なモデルということで、realmeは高級スポーツカーブランドであるアストンマーチンともコラボを行いました。ボディカラーをアストンマーチングリーンに仕上げた「realme GT 7 アストンマーチンF1限定版」を一部の国で販売しています。起動画面やホーム画面のアイコン、UIなどもカスタマイズした限定モデルです。
背面はアストンマーチンのF1チーム、アストンマーチンF1の象徴的なカラーをベースに、0.1mm単位で施された精密な羽翼のパターン、そしてアストンマーチンロゴのシルバーのウィングバッジを表現。さらに空力をイメージしたV字型の3Dラインが施されています。またカメラアプリにはアストンマーチンF1限定のウォーターマークも入れられるとのこと。realmeのGTシリーズは同社のハイエンドモデルであり、ゲーム用途にも向いた製品でもあるため、スポーツカーブランドとの協業は最もマッチしているといえます。
専用パッケージには限定のロゴ入りケースなども付属。コレクタブルな1品に仕上げられています。このような限定モデルだけでも日本で発売してほしいもの。
同じOPPOグループに属するOnePlusはハイエンドモデル、realmeはミドルレンジやエントリーモデル、というすみ分けで製品展開を従来は行っていましたが、最近ではrealmeも高性能モデルを出しており、3社3様に様々な製品をリリースしています。日本ではちょうど「OPPO Reno14 5G」「OPPO Reno13 A」が発売されたばかりですが、同じグループのrealmeの製品を海外で見かけたら、ぜひ注目してください。