Q:秋に登場する新しいOSで、Apple Intelligenceも強化されますか?
A:ライブ翻訳や、ChatGPTと連係するImage Playgroundなど、多くの機能が発表されました。新OSの動作環境も含めて、今回の記事で紹介します
さて、本連載の前回記事では、先日開催されたAppleの開発者会議であるWWDC25に関して、今から基調講演などの動画を見る方法や、秋に登場する新しいOSの注目点を紹介しました。
今回は新しいOSの動作環境とApple Intelligenceの新機能について取り上げます。
自分のデバイスで新しいOSは動く?
今秋に新しいOSが登場するとなると、数年前に購入したデバイスを使っている方は「自分のデバイスで新しいOSが動くのだろうか」と気になると思います。
新しいOSを紹介している米国のAppleのサイトで確認してみます。
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米国のAppleのサイトのスクリーンショットです。iOS 26はiPhone SEの第2世代以降、iPhone 11シリーズ以降で動作します
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同じく、米国のAppleのサイトのスクリーンショットです。macOS 26はここに記載されているモデルで動作します
iPad、Apple Watchの対応モデルも、上の図で上部にある「iPadOS」「watchOS」のボタンをクリックすると確認できます。
なお、Intel製のプロセッサが搭載されているMacのモデルに対応するOSのアップデートは、今秋のmacOS 26が最後となります。これはWWDCで基調講演の数時間後に公開された「Platforms State of the Union」という動画の中で言及されました。
「Platforms State of the Union」も含め、WWDCで公開された動画は今からでもウェブや「Apple Developer」アプリで見ることができます。
新OSでのApple Intelligenceの動作環境については、現時点で公開されている情報が米国のAppleのサイトの下の方に小さい文字で書かれています。ハードウェアのモデルや言語によって、使える機能と使えない機能があります。
参考までに、現行のOSであるiOS 18やmacOS SequoiaでApple Intelligenceが使えるモデルは、以下のスクリーンショットの通りです。
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日本のAppleのサイトのスクリーンショットです。現在、これらのモデルでApple Intelligenceを利用できます
Intel Macは来年以降どうしようか、あるいは今秋の新しいOSは動くにしてもApple Intelligenceを使えないデバイスはどうするかと、新しいデバイスの購入を考えるタイミングを迎えている方は多いかと思います。
Apple Intelligenceにはどんな新機能が登場する?
新しいOSで、Apple Intelligenceはどのように進化するのでしょうか。WWDCの発表や米国のAppleのサイトから、いくつか見てみましょう。
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「メッセージ」「FaceTime」「電話」の各アプリにライブ翻訳の機能が追加され、異なる言語の間でのコミュニケーションがとりやすくなります(図は米国のAppleのサイト)
そして、Apple Intelligenceの中核にあるLLM(大規模言語モデル)を、他社製のアプリから利用できるようになります。
今秋以降、Apple IntelligenceのLLMを利用する他社製アプリとしてどんなものが登場して、私たちにとってどのように便利になるでしょうか。予想を超えた、あるいは予想もしなかったアプリが出てくるかもしれません。期待しています。
【今回の余談】
前回の記事に続き、今回もWWDCの基調講演と「Platforms State of the Union」、およびその直後にAppleのサイトでプレビューされた内容に基づいて執筆しました。新機能や動作環境など、今秋の正式版リリース時までに変更があるかもしれません。ご了承ください。
それでは次回も、よろしくお願いします。