日本でスマートフォンの買い替え需要が高まるのは、入学や就職などの新生活シーズンと重なる春先といわれますが、iPhoneに関していえば「秋」もかなりのもの。ニューモデルは9月から10月にかけて発売されることが通例となっており、熱心なファンがこぞって買い替え/買い増しするからです。
そうなると必要になるのが機種変更の手続きですが、スマートフォン決済が当たり前の現在、新端末に移行したらすぐにでも支払いに使えるよう準備しておかねばなりません。
スマートフォン決済は非接触IC決済とQRコード決済、キャリア決済の3種に大別できます。ご質問のプリペイドカードは、事前に現金をチャージして非接触IC決済に使用され、iPhoneでは交通系ICカードや流通系ICカードがサポートされています。
それらプリペイドカードは「旧端末で削除し新端末で追加」が基本的な準備方法となります。新しいiPhoneの到着を確認しデータのバックアップを行い、以降スマートフォン決済に使うことはないと判断したら、ウォレットアプリで対象のプリペイドカードの詳細画面を開き、削除します。削除してもカードに関する情報はiCloudに残り、残高もプリペイドカード発行会社のサーバに記録されているため、問題ありません。
新しいiPhoneでは必ず「旧端末と同じAppleアカウントでサインイン」してから、ウォレットアプリで再登録作業を行います。画面右上の「+」ボタンをタップし、「以前ご利用のカード」を選択しましょう。すると、旧いiPhoneで削除したプリペイドカードが検出されるので、画面の指示に従い作業を進めれば再登録は完了です。
ところで、新端末がiPhone以外の場合、移行作業はまったく別なものとなります。たとえば新端末がAndroidの場合はデータを引き継ぐ手段が存在しないため、残高を払い戻したうえで退会処理を行い、新端末で新規発行するしかありません。