KDDIは5月7日、Starlink衛星とスマホの直接通信サービス「au Starlink Direct」を他社回線のユーザーに開放すると発表した。テキストメッセージのやり取りや現在地の位置情報共有など、利用できる内容はauユーザー向けのサービスと同じ。対応機種は、比較的新しめのiPhoneやGoogle Pixelなど18機種。月額料金は、UQ mobileやpovoユーザーは550円、他社ユーザーは1,650円。いずれも、6月30日までに申し込むと6カ月間無料で使える。

  • 4月10日にauユーザー向けに提供開始したau Starlink Directが、早くもau以外のユーザーでも使えるようになる。auの4G回線を用いた1GB通信も付いてくる

4月10日にauユーザー向けに開始したau Starlink Directを、早くも他社ユーザーに開放する。基本的なサービスの内容はau向けと同じで、テキストメッセージの送受信、緊急地震速報/津波警報/国民保護情報(Jアラート)の受信、現在地の位置情報の共有、GoogleのAIアシスタント「Gemini」の利用に限られる。データ通信や音声通話はできない。

他キャリアの契約者には、au Starlink Directの通信に加え、auの4Gエリアで利用できる1GBのデータ通信も付いてくる。KDDIによると、auの通信品質やエリアの広さを体験してもらうためのサービスとしている。

  • auショップなどでは、このような購入用のカードを用意する

月額料金は、UQ mobileやpovoユーザーは550円(トクトクプラン2、コミコミプランバリューの契約者のみ)、他社ユーザーは1,650円。いずれも、6月30日までに申し込むと6カ月間無料で使えるキャンペーンを実施する。ちなみに、すでにauユーザー向けに提供しているau Starlink Directの料金は当面無料としている。

対応機種はiPhne 16/15/14シリーズとGoogle Pixel 9シリーズで、現在は18機種が利用可能とのこと。au以外で購入した機種も対象。

KDDIの松田浩路社長は「このGW期間、au Starlink Directは1日で4万を超えるauユーザーが利用した日もあった。ふだん足を運ばない場所への訪問が増えたためとみられる。尾瀬や日光など、地上の基地局ですべてをカバーしづらい場所も、au Starlink Directにより圏外から解放できたのは大きいと感じる」とau Starlink Directの効果を解説した。

  • サービス開始直後のau Starlink Directの利用状況を調べたデータでは、山間部や離島などでの利用が早速確認できたという

  • GWでau Starlink Directの利用が急増したと語る、KDDIの松田浩路社長