iOS 18.4でAppleが推進するAI技術「Apple Intelligence」の日本語対応が実現され、いよいよ生成AIが身近な存在になりました。iPhone 15 Pro/Pro MaxおよびiPhone 16シリーズの利用者に限定されるものの、作文や画像の分析/生成など、これまでiPhoneでは難しかった処理がかんたんに行えるようになります。
Apple Intelligenceの生成AIに関する部分は、ChatGPTとの連携によって実現されます。Siriに質問した場合も、Siriが回答するには不適当と判断された場合はChatGPTへの引き継ぎが促され、質の高い回答を得ることができます。
そのChatGPTは、Open AIが独自に開発・運営するサービスであり、原則として利用にはユーザアカウントが必要です。登録したユーザアカウントでWEBサイトまたはChatGPTアプリにサインインを行い、利用履歴などの情報もそのアカウントにひも付けられる形で蓄積されます。
Apple Intelligenceではシステム(iOS)に融合されている都合上、ChatGPTのアカウントは必須ではありません。基本機能に限定されるものの、アカウントなしでもApple Intelligenceの機能を利用できます。サービスを受けるために選択した写真や書類はChatGPTに送信されるものの、利用者のIPアドレスなど個人情報が送信されることはありません。
ただし、ChatGPTのアカウントなし(または未サインイン)の状態でApple Intelligenceを使用すると、使用履歴がChatGPTの使用履歴に保存されません。有料版(ChatGPT Plus)を含めアカウントを保有している場合には、サインインした状態で使用するほうがいいでしょう。