米CalDigitは4月8日(現地時間)、Thunderbolt 5を採用した新型ドッキングステーション「Thunderbolt Station 5(TS5)」および「Thunderbolt Station 5 Plus(TS5 Plus)」を発表した。最大20基のポートを備え、MacおよびWindows PCユーザーのデスクトップ環境において、プロフェッショナルユーザーの高度な接続ニーズに応える。
価格および発売時期は、TS5 Plusが米国において499.99ドルで4月下旬発売予定。TS5は369.99ドルで、5月下旬に発売開始の見込みとなっている。
Thunderbolt 5は、前世代のThunderbolt 4と比較して2倍の帯域幅を持ち、最大80Gbpsの双方向データ転送を実現する。さらに、TS5およびTS5 Plusは、より広い帯域幅が必要な場合に「Bandwidth Boost」機能を用いることで、1レーンを送信専用に切り替え、最大120Gbpsまで転送能力を向上させることができる。
「TS5」は、接続性を重視して設計されたモデルで、合計15基のポートを搭載する。Thunderbolt 5ポートは、アップストリームx1ポート、ダウンストリームx3ポートの合計4つを備え、最新のThunderbolt対応デバイスを複数接続したいユーザーのニーズに応える。
また、最大140Wのホスト充電機能に対応しており、Appleの16インチMacBook Proのように高い電力を必要とするノートPCに対しても、1本のケーブルでデータ転送と電力供給の両方をサポートできる。
インターフェイス構成:TS5
- Thunderbolt 5ホスト(最大120Gbps)x1
- Thunderbolt 5(80Gbps)x3
- USB-A (10Gbps)x1、USB-A (480MB/s)x1
- USB-C (10Gbps) x3(うち1つは20W給電対応)
- SD 4.0 (UHS-II)
- microSD 4.0 (UHS-II)
- 2.5Gb Ethernet
- コンボオーディオ入力/出力(3.5mm)
- オーディオ出力(リア、3.5mm)
- オーディオ入力(リア、3.5mm)
- DC電源入力(20V 12A)
- セキュリティスロット
「TS5 Plus」は、TS5の機能を拡張した上位モデルであり、合計20基のポートを搭載する。Thunderbolt 5ポートは、アップストリーム1つ、ダウンストリーム2つの合計3ポート。このモデルは「デュアル10Gbps USBコントローラー」を内蔵し、さらに「10Gb Ethernet」ポートを搭載して高速ネットワーク接続にも対応する。
ホストPCへの充電能力はTS5と同じく最大140W。加えて、ダウンストリームのThunderbolt 5ポートと前面のUSB-Cポート1つから、周辺機器への最大36Wの電力供給が可能である。
インターフェイス構成:TS5 Plus
- Thunderbolt 5ホスト(最大120Gbps)x1
- Thunderbolt 5(80Gbps)x2
- USB-A (10Gbps)x5
- USB-C (10Gbps) x5
- DisplayPort 2.1
- SD 4.0 (UHS-II)
- microSD 4.0 (UHS-II)
- 10Gb Ethernet
- コンボオーディオ入力/出力(3.5mm)
- オーディオ出力(リア、3.5mm)
- オーディオ入力(リア、3.5mm)
- DC電源入力(20V 12A)
- セキュリティスロット
モデル選択のポイントは、TS5はThunderboltポート数が1つ多く(4ポート)、接続性と性能、価格のバランスの取れたモデルである。
一方、TS5 Plusはポート総数が多く、USB性能やネットワーク速度も強化されており、多様な周辺機器への対応と最高の性能を求めるプロフェッショナルユーザー向けのドッキングステーションといえる。