SiriはiPhoneユーザのよき相棒、話しかければいつでも命令を実行してくれます。ドライブ中などiPhoneに触れられない状態でも、スケジュールの確認や明日の天気予報を調べてくれます。
しかし、Siriは原則として「1つの命令に1つの回答」で動きます。質問には答えてくれますが、それでタスクは終了です。質問への回答から別の疑問が生じた場合には、もう一度呼び出し新たに質問しなければなりません。
そんなSiriの行動ルールを変える存在が、Apple Intelligenceです。日本ではiOS 18.4からサポートされたこの機能、SiriについてもChatGPTとの連携により可能な処理の範囲が広がりました。なかでも大きな変化といえるのが「継ぎ足し質問」のサポートです。
Apple Intelligenceに対応したSiriの場合、その答えをWEBで検索するかChatGPTを使用するかたずねられますが、後者を選択すると最初の質問を踏まえたうえで新たな質問をすることができるのです。
たとえば、藤沢市と鎌倉市の面積の違いについて質問したとします。面積に関する回答を得たあとで人口を知りたくなった場合でも、「人口は?」と聞くだけで藤沢市と鎌倉市の人口を教えてくれます。いちいち「藤沢市と鎌倉市の人口の違いは?」などと言い直す必要はありません。
ただし、Siriのタスクが終了すると記憶は消えます。継ぎ足し質問する場合は、画面の縁のイルミネーションが消えてしまう前に実行しましょう。