これまで、日本国内では期間限定のポップアップ形式などでのストア展開を行ってきたシャオミが、いよいよ常設店舗としてのXiaomi Storeをオープンする。グランドオープンを控えてプレオープン中の第1号店「Xiaomi Store イオンモール浦和美園店」の様子をご紹介しよう。
3月13日に開催された春シーズンの新製品発表会においてアナウンスされた、Xiaomi Store常設店のオープン。第1号店となるイオンモール浦和美園店は3月22日にグランドオープンとなり、続いてイオンモール川口店が4月1日にオープンとなる。すでに日本国外に展開しているイオンモールの商業施設でXiaomi Storeが入居している例もあり、日本国内におけるXiaomi Storeの第1号店がイオンモール内にオープンすることになったのにはそういった以前からの関係もあるようだ。
今回、Xiaomi Store1号店がオープンするイオンモール浦和美園は、埼玉高速鉄道の浦和美園駅から徒歩で約3分。東京都心部からでも1時間ほどで到着できる所在地だ。Xiaomi Store イオンモール浦和美園店は1階の一角、エスカレーター近くに位置しており、なかなか目立つロケーションに思えた。
店舗面積は約130平方メートルとのこと。イオンモール川口店の店舗は約100平方メートルで、浦和美園店より少し小さめ。今回のXiaomi Store常設店の出店にあたっては、地域はもちろん、モール内における配置、店舗スペースの広さなどを検討し、複数あった候補の中からイオンモール浦和美園店とイオンモール川口店を出店先として選択したという。
店舗中央のテーブルにはスマートフォンやタブレット、ウェアラブル製品やワイヤレスイヤホンが展示されており、壁沿いに家電製品やテレビなどが並んでいた。店舗の基本レイアウトやデザインについてはグローバルのXiaomi Storeでレギュレーションがあり、今回の店舗もそれに従っているそうだ。前述の発表会ではイオンモール内への出店ということでファミリー層を意識しているという発言もあり、家電製品を前面に出した店舗づくりをするかもしれないと思っていたが、そういった制限もあってかスマートフォンを中心として店舗づくりといった雰囲気。ただ過去に開催された期間限定のポップアップストアよりも余裕のある作りのため、製品をじっくりチェックすることができそうだ。
この日はあくまでもプレオープン期間中ということもあって、セールなどは行われていなかったが、3月22日には目玉商品も設定するなどしてグランドオープンを盛り上げる予定。なお、通常は通販のみの取り扱いとなっている「POCO」シリーズの製品の取り扱いも急遽決定し、展示・店舗販売が行われることになった。「『POCO』シリーズが気になってはいるけど実物を見ないことには……」という人も、ここへ足を運べば実際に手に取って確認してから購入することができる。
筆者が店舗を訪れたのは平日の昼間、しかも関東では珍しく3月ながら雪も降った日だったため、モール内の人出はそれほどではなく、プレオープン中のXiaomi Storeに立ち寄る人も多くはなかった。ただ、この翌日は埼玉スタジアムで日本代表戦があるため、イオンモール浦和美園店はかなりの人出が予想されるという話で、そこで店舗のオペレーションについて最終確認し、22日のグランドオープンを迎えたいという。
Xiaomi Storeの国内展開が発表済みの2店舗で一区切りということはもちろんなく、今年中にも数店舗の出店を考えているそう。具体的な話はXiaomi Storeが求める条件に合致する物件が出るかどうかにもよるが、まずは首都圏をターゲットとして考えているとのこと。東京都心部への出店も視野にはあるようだが、主要ターミナル駅周辺のよい物件はすぐに見つかるものではないとのことで、すこし時間がかかりそう。まずは今回オープンの2店舗の結果しだい、という話だった。