米Googleは2月10日(現地時間)、AIリサーチアシスタント「NotebookLM」の有料版「NotebookLM Plus」の提供を「Google One AIプレミアム」のサブスクリプションでも利用できるようにした。

同社は2024年12月、NotebookLMのデザインを刷新し、企業・教育機関向けのGoogle WorkspaceでNotebookLM Plusの提供を開始した。今回のGoogle One AIプレミアムへの追加により、個人ユーザーもNotebookLMのプレミアム機能を利用できるようになった。

NotebookLM Plusでは、作成可能なノートブックの規模が大幅に拡大する。個人向けの無料版は、最大100個のノートブック、各ノートブックのソースが最大50個、そして各ソースごとに最大500,000語が上限であるのに対し、Plusではノートブックが最大500個、各ノートブックあたり最大300個のソースを使用できるなど、約5倍の規模になる。1 日あたりのクエリ上限も増加し、最大500件のチャットクエリと同20 件の音声生成が可能となる。また、応答スタイル(例:ガイド、アナリスト)の選択やカスタムスタイルの作成によるノートブックのカスタマイズ、共有ノートブックの分析機能(1日のアクセス数や過去1週間のクエリ実行数の確認など)も利用できる。

Google One AIプレミアムは、Googleの各種サービスをまとめたサブスクリプションプランで、月額2,900円から提供されている。最新AIモデル「Gemini Advanced」の利用に加え、2TB以上のストレージ、GmailやGoogleドキュメント向けのGemini、Google MeetやGoogleカレンダーの追加機能、Googleフォトの高度な編集機能の無制限保存などが含まれる。今回のNotebookLM Plusの追加により、さらに多機能なプランとなった。

Googleによると、NotebookLMは企業や学生の間で利用が増加している。同社は米国では、18歳以上の学生を対象にGoogle One AIプレミアムの最初の12カ月を50%割引で提供する学生向けキャンペーンを実施している。