ジャストシステムは12月2日、日本語入力システムの定額サービス「ATOK Passport」のWindows版をバージョンアップすると発表した。今回のバージョンアップでは、AIにより「変換強度」判定を行う新エンジン「ATOK ハイパーハイブリッドエンジン 2」を搭載したのが特徴。提供は2月3日より。
バージョンアップで追加となる新機能「ATOKハイパーハイブリッドエンジン2」は、文章の入力傾向によって変換優先順を判定し、次回変換する際により適切な変換候補を提示するもの。変換強度を学習することで、同じ単語を学習していても強度に応じた最適な候補を提示する。これにより、変換精度のさらなる向上が期待でき、今まで以上に快適に入力できる。
もうひとつの新機能「ATOK わたしの辞書プラス」は、使用しているATOK辞書にジャンルごとに分けられた辞書を追加する。ジャンルはIT/法律/医療/建設/スポーツ/アニメ/芸能などがあり、ユーザー自身が利用するジャンルを追加することで入力が快適になる仕組み。
また、ふだんの入力・変換で単語登録したり確定したりすると、ATOKが語彙を判定して辞書のジャンルを案内。案内通りに辞書ジャンルを追加すると変換精度が向上する。職場や学校、趣味などで語彙を使い分けたい場合に便利で、より自分専用の入力環境を構築できる。
2025年2月時点で提供予定のジャンルは以下の通り。2025年夏以降にはジャンルを拡充する予定。
- ビジネス・専門(ATOK Passport[プレミアム] 限定):建築・土木、IT、医療、電気・電子、法律
- 趣味・生活:旅行、芸能、アニメ、野球、サッカー
- 地域:北海道、青森県、岩手県、東京都、大阪府ほか計47都道府県
ATOK Passportの利用料金は、ATOK Passport [ベーシック]が月額330円、ATOK Passport [プレミアム]が月額660円、もしくは年額7,920円。