iPhoneの内蔵電源に採用されているリチウムイオンバッテリーは、充電回数が増えるにつれ性能が低下します(サイクル劣化)。ごく普通の使いかたをすると、2〜3年で交換時期が到来する計算です。
そんなリチウムイオンバッテリーを少しでも長持ちさせるコツの1つに、容量上限/100%まで充電せずに運用すする方法があります。リチウムイオンバッテリーの満充電状態は科学的に不安定なため、80%ほどで充電を終えるようにすると効果的なのだそう。だからなのか、iPhone 15シリーズ以降はバッテリー充電の最適化で「上限80%」を選択できるようになっています。
さらにiOS 18では、充電の上限を80%から100%の間で調整できるようになりました。「設定」→「バッテリー」→「充電」の順に画面を開き、スライダーを左右に動かせば、5%刻みで充電上限を設定できます。ふだん充電上限を80%に設定しているけれど、遠出するから今日だけ100%に変更したい、という使いかたもOKです。
上限を100%に変更しようとすると、変更を「明日まで許可」と「上限を100%に設定」のどちらにするか、確認するダイアログが現れます。1日だけ100%充電にしたいという一時的な変更は前者、今後つねに100%充電したいという恒久的な変更は後者を選択することになります。
なお、「明日まで許可」を選択すると、充電上限は翌日午前6時に直前の状態に戻ります。充電上限80%でiPhoneを利用していたのならば、変更当日は100%、翌朝6時以降は80%の充電上限に自動変更されますよ。