Q:iPhoneとMacの間でドラッグ&ドロップができるようになったのですか?

A:10月29日(日本時間)に公開されたバージョンのOSにアップデートすると、iPhoneとMacの間でドラッグ&ドロップができます

2024年10月29日(日本時間)に、iOS 18.1とmacOS Sequoia 15.1がAppleから公開され、このバージョンからiPhoneとMacの間でのドラッグ&ドロップができるようになりました。

9月にOSがメジャーアップデートしてiOS 18、macOS Sequoia 15.0になったときに「ドラッグ&ドロップは年内に登場」と発表されていましたが、それがこのタイミングで実現したことになります。

実際に使ってみましょう。

ドラッグ&ドロップでファイルをコピーする

iPhoneミラーリングを使用する条件や操作の詳しい手順は、本連載の以前の記事で紹介していますので、参考にしてください。

以下では、iPhoneミラーリングを開始した状態から、操作の手順を解説します。

  • Macの「iPhoneミラーリング」アプリを起動して、iPhoneミラーリングを開始します

  • iPhoneミラーリングで「ファイル」アプリを開いています。ファイルをMacのデスクトップにドラッグ&ドロップします

  • ファイルがMacにコピーされました

上記の手順ではMacのデスクトップにドラッグ&ドロップしましたが、Finderウインドウを開いてその中にドラッグ&ドロップすることもできます。 反対に、MacからiPhoneにドラッグ&ドロップすることもできます。

  • Macに保存されているファイルを、iPhoneミラーリングの「ファイル」アプリにドラッグ&ドロップします

  • ファイルがiPhoneの「ファイル」アプリにコピーされました

ドラッグ&ドロップで写真をコピーする

今度は、写真をドラッグ&ドロップしてみます。

  • iPhoneミラーリングの「写真」アプリで、写真の一覧が表示されています。この中から写真をMacのデスクトップにドラッグ&ドロップします

  • 写真のファイルがMacにコピーされました

写真に写っている対象物だけを抜き出すこともできます。

  • iPhoneミラーリングの「写真」アプリで写真を開きます。対象物を少し長く押してから、Macにドラッグ&ドロップします

  • 対象物だけが抜き出された画像ファイルとしてMacにコピーされました

  • 写真の一覧からドラッグ&ドロップしてコピーしたファイルと、対象物を抜き出してコピーしたファイルを、Macの「プレビュー」アプリで開いて並べました。このように結果が異なっています

複数の写真を同時にドラッグ&ドロップすることもできます。

  • iPhoneミラーリングの「写真」アプリで右上にある「選択」をクリックします

  • コピーしたい写真を次々にクリックして選択してから、選択したうちの1つにポインタを合わせて、Macにドラッグ&ドロップします

  • 複数の写真ファイルがMacにコピーされました

書類に直接ドラッグ&ドロップする

ここまでの操作では、iPhoneからMacのデスクトップにドラッグ&ドロップし、ファイルとしてMacに保存されるという結果になりました。 この方法のほかに、ファイルに直接ドラッグ&ドロップして挿入することもできます。Macの「Pages」アプリの書類で試してみます。

  • Macの「Pages」アプリの書類が開いています。iPhoneミラーリングの「写真」アプリから、写真をドラッグ&ドロップします

  • 写真が挿入されました。この後、写真をドラッグして移動したり、写真の周囲の小さい丸をドラッグして大きさを調整します

先ほど、写真の対象物だけをドラッグ&ドロップできることを紹介しましたが、書類にドラッグ&ドロップする場合も同様です。

  • iPhoneミラーリングの「写真」アプリで写真を開き、対象物を少し長く押してから、Macの書類にドラッグ&ドロップします

  • 対象物だけが書類に挿入されました

写真を入れたレポートやプレゼン、チラシなどの作成がはかどりそうですね。

【今回の余談】
iPhoneミラーリングはMacのウインドウの1つとして表示されているので、ドラッグ&ドロップの操作をしていると、どちらがMacでどちらがiPhoneということを忘れてしまいそうです。これまでにもiCloud DriveやAirDrop、ユニバーサルクリップボード(iPhoneとMac間でのコピー&ペースト)と、データを共有する方法はいろいろありましたが、さらに便利になったと思います。
それでは次回も、よろしくお願いします。