米OpenAIは10月17日(現地時間)、Windows 10/11用の「ChatGPT」アプリのプレビュー版の提供を開始した。6月にリリースされたmacOS用に続くPC用アプリで、ユーザーの日々のワークフローにより深くOpenAIの技術を埋め込むものとなる。
ChatGPTアプリのプレビュー版は、Microsoft Storeからダウンロードしてインストールする。システム要件は、Windows 10 (x64 and arm64) version 17763.0以降。現時点では、ChatGPTの有料プラン(Plus、Team、Enterprise、Edu)のユーザーに限定して提供されており、年内に全ユーザーへの正式リリースを目指している。
ChatGPTアプリをインストールすると、[Alt + Space]のキーボードショートカットでコンパニオンチャットを呼び出して、素早くChatGPTにアクセスできる。コンパニオンチャットはChatGPTの基本機能をサポートしており、質問や新しい会話の開始、ドキュメントや写真のアップロードによる要約や分析依頼、画像生成などが可能である。
コンパニオンチャットは柔軟なウィンドウサイズの調整が可能であり、画面中央下をデフォルト位置とし、使用中は最後の位置とサイズを記憶する。このため、コンパニオンチャットを活用することで、他のアプリと並べてChatGPTを利用しやすくなる。
17日にリリースされた初期プレビュー版では、以下の機能が利用できない(正式リリースでは実装される予定)。
- 標準および高度な音声機能
- コンテキストコネクターをセットアップするためのGoogle DriveおよびMicrosoft OneDriveへの認証
- GPT Builderでのサードパーティ認証
OpenAIは、モバイルアプリおよびPC用アプリを提供することで、ChatGPTをユーザーのワークフローに深く組み込み、ユーザーエンゲージメントを高め、モデル改良のためのより広範なデータ収集を容易にし、より粘着性のあるエコシステムを構築しようとしている。PC用アプリは、ナレッジワーカーのためのAIアシスタントとして、その生産性のニーズに応える重要な役割を担う。