2024年9月26日から9月29日に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ 2024」(TGS2024)にて、アークシステムワークスが試遊ブース『ダブルドラゴン リヴァイヴ』を出展した。
本作は1987年にアーケードゲームとしてリリースされたベルトスクロールアクション『ダブルドラゴン』シリーズのリブート作品。発売予定は2025年、対応機種はPlayStation 4(PS4)、PlayStation 5(PS5)、Xbox One 、Xbox Series X|S、Steamだ。
ギリギリ昭和生まれの『ダブルドラゴン』はどのように生まれ変わったのか。試遊レポートをお届けする。
ジャンルの歴史を築いた名作が復活
ベルトスクロールアクションとは、横に長いベルト状のフィールドを、敵をなぎ倒しながら進むアクションゲームのこと。1986年にリリースされた『熱血硬派くにおくん』を嚆矢として、その翌年にリリースされた『ダブルドラゴン』は「ベルトスクロールアクション」をジャンルとして確立させた一作とされている。
本作はシリーズの原点である『ダブルドラゴン』『ダブルドラゴンII』をベースに、動きに3Dアクションゲームの要素を導入。開発を手掛けるのは『GUILTY GEAR』『BLAZBLUE』シリーズで知られるアークシステムワークスだ。同社の格闘ゲームジャンルにおけるノウハウも活用して、コンボや打撃感、駆け引き要素など格闘ゲームのエッセンスが盛り込まれている。
ストーリーの舞台は核戦争後の荒廃した世界。ギャング集団が支配するコロ二ーで暮らすリー兄弟は、さらわれた幼馴染マリアンを救うため街の陰謀に立ち向かう。大筋は原作に沿った形だ。
立ちはだかる敵には「ローパー」や「アボボ」といった歴代キャラクターに加えて、新規キャラクターも登場。いずれも3D表現により、原作の魅力を引き継ぎながら新たにリファインされたデザインとなっていて、見どころに1つになっている。
シンプルにもテクニカルにも遊べる新感覚ベルトアクション
実際に試遊してみた。基本の攻撃はワンボタンでOK。短押しで通常攻撃、長押しで強攻撃にかわり、ボタンを連打すれば自動でコンボがつながり連続攻撃になる。もう1つ、別のボタンで出せる必殺技、空中必殺技があり、コンボの締めなどに使うといい感じ。ほかにも、敵の背後から攻撃するなどの特殊攻撃があるが、ひとまずはボタン2つですぐにそれらしく動かせるシンプルさがありがたい。
一方で、ボタンをガチャガチャしていると、思わぬ技のつながり方をすることも。しっかりと操作を極めていけば、ベルトスクロールアクションとしては破格なほどにバリエーション豊かなアクションができそうだ。
また、周囲には敵が落としたナイフやバットなどの武器やギミックがあり、これらを利用することでより効率的に敵を倒せる。この場当たり的な武器活用が楽しく、たとえばバスケコート内ではバスケボールやゴールを利用して敵を葬ることもできた。
なるべく敵の攻撃を受けずにコンボをつなげたり、ギミックを利用して敵を倒し続けたりすると、「龍玉ゲージ」が上昇。一定値溜めることでド派手な超必殺技を打てる。いかに効率的に敵をなぎ倒していくか、ボタンを連打しながら考える作業もまた楽しい。
ステージを進むとバルクアップがすさまじい中ボス「アボボ」が登場。しれっとザコに混じって戦闘に参加してくる。
ボス級の敵とのバトルでは、大技の回避がカギとなる。危険エリアが表示されるため、単に回避してもいいのだが、うまくタイミングを合わせて必殺技を出せば「クリティカルアサルト」が発生。相手をスタンさせられるうえに、「龍玉ゲージ」も大幅アップだ。大きな反撃チャンスになる。これが決まると気持ちいい!
ステージが進んで新たなギミックや敵が登場するたびに色々試したくなる。シンプルながら、奥が深い多彩なアクションが楽しい作品だ。令和によみがえった『ダブルドラゴン』は、その名の通り、シリーズをリヴァイヴさせそうな制作者の気合が感じられた試遊だった。