富士フイルムは8月19日、同シリーズ前モデルの投入から2年ぶりとなる新製品「instax mini Link 3」の発表会を都内で開催。テレビコマーシャルに起用されている広瀬すずさん・横浜流星さんがスペシャルゲストとして登壇し、新製品を用いてデモを行いました。
“チェキ”は世界中で圧倒的な大人気、営業利益は対前年で約4割増加
はじめに富士フイルム株式会社 取締役・専務執行役員 イメージングソリューション事業部長の山元 正人氏、同 イメージングソリューション事業部で今回商品企画を担当した吉田 桃子氏が登壇し、事業を取り巻く環境と新製品について紹介を行いました。
かいつまんで内容を紹介すると、富士フイルムにおけるイメージングセグメントは“チェキ”シリーズが世界的に大きな需要を集めていることを受けて圧倒的な成長を実現したとのこと。新型コロナウイルスによる影響からは完全に脱却した……どころか、営業利益でいえば前年同期比で39.9%も成長。instax mini Link 2が出たときと比較すればもはや3倍以上伸長しており、“チェキ”領域はイメージング事業における巨大な柱と化しているようです。
生産設備の増強にも継続して取り組んでいるほか、今回のパリオリンピックで採用された「ブレイキン」に対してスポンサー参加を続けて写真文化の醸成を図ってきたことについても言及。大阪の此花区では「ミューラルアート」活動をサポートし、誰もがアートに触れられるきっかけを作っていく活動を行っていると話しました。
続けて、今回instax mini Link 3の商品企画を担当した吉田 桃子氏が登壇して新製品の紹介を行いました。ざっくり説明するとinstax mini Link 3自体はカメラ機能を備えない「チェキプリンター」で、スマートフォン等との連携が必須。スマホアプリに搭載したAR機能「instax AiR Studio」で多彩なエフェクトを“盛る”ことでチェキプリントの楽しさを最大化するとしており、コラージュ編集やSNSへの共有機能も継続して充実させています。
ちなみに今まではスマートフォンとの組み合わせでしか使えませんでしたが、要望を受けてWindows向けのプリンタドライバを開発。パソコンから一発でinstax mini Link 3にデータを送信してチェキプリントを行えるようになり、商業ユースにおけるテザー撮影等との組み合わせでもよりスムーズに利用できるようになりそうです。Mac版も開発を行っており、少し遅れてリリースするとのこと。
広瀬すずさん・横浜流星さんが登場。テレビコマーシャルも放送中
事業と製品の紹介に続いて、現在地上波で放送中のテレビコマーシャルに起用されている広瀬すずさん・横浜流星さんがスペシャルゲストとして登場。コマーシャル同様……とはいかなかったようですが似せたセットを用いて、新製品のデモンストレーションを行いました。
以下インタビューから一部抜粋。
───撮影はいかがでしたか?印象的なシーンやエピソードがあれば教えてください。
広瀬さん:(カメラを止めずに一連で撮影するという)今までにない独特な撮影方法が面白く、コミカルで印象的でした。完成がすごく楽しみです。
横浜さん:ポップで可愛らしいセットに気持ちが晴れやかになりました。一連の撮影だったのでみんなとタイミングを合わせるのが難しかったですが、タイミングが合った時はすごく嬉しかったです!
───新しい「Link 3」ではARエフェクトで自分だけのチェキスタジオを作ることができますが、実際に撮影してみていかがでしたか?
広瀬さん:どの角度に動いてもARエフェクトが人物に付いてくるので、撮り方に困らずに色んなポーズや景色が撮れるから面白くて不思議な感じでした。(スマホを)動かしても必ず良いポジションにARエフェクトがバチって決まるので、どの世代の方が使っても簡単に楽しめると思いました。
横浜さん:確かに。上手く写真が撮れない人にも良いと思います。
───「Link 3」のARエフェクトを今後どんなシーンで楽しみたいですか?
広瀬さん:人とARエフェクトを合わせるのが楽しかったので、撮影現場とかもいいと思います。現場に映える場所がなくても「こんなことが出来るの?」って盛り上がるし、思い出にも残っていいと思います。
横浜さん:ARエフェクトも沢山ありますよね。僕が撮ってもらったのが、緑の葉っぱ(のARエフェクト)だったんですけど、すずちゃんに「パンダみたい」って言われて(笑)
広瀬さん:笹に囲まれているパンダを最近見たので、なんか見たことあると思って!(笑)
©富士フイルム「instax“チェキ”新製品発表会」