Appleは現地時間6月10日、Apple Vision Pro初の大型アップデート「visionOS 2」を発表。あわせて、日本で6月28日にApple Vision Proを発売することも明らかにした。価格は59万9,800円からで、ストレージ容量は256GB、512GB、1TBが選べる。

  • Apple Vision Pro初の大型アップデート「visionOS 2」発表

  • 日本などで6月28日にApple Vision Pro発売へ

2月に米国で発売したばかりのVision Proには、エンターテインメントや生産性向上のためのアプリを多数展開。ゲームなどもふくめて専用アプリは2,000以上り、さらにVision Proに対応するiPhone/iPad用アプリも150万以上用意している。

visionOS 2では、写真ライブラリにある2D画像からユーザーが空間写真を作成する手段を新たに追加。新しい手のジェスチャー操作や、Macと連携して使う仮想ディスプレイの拡張、トラベルモードの電車新対応、ゲストユーザーといった新機能を導入する。

visionOS 2では、Vision Pro用の空間写真を写真アプリのライブラリから直接作成可能になる。先進的な機械学習を活用し、2D画像を“真に生き生きと映し出される美しい空間写真”に変換。Vision Proでそれを見たり、写真アプリでSharePlayを使ってそれぞれの空間Persona(通話相手)と同じ物理的空間にいるように感じながら、パノラマや空間ビデオなどを楽しめるようにする。

iPhone 15 Proシリーズでは既に、Vision Pro用に空間ビデオ(Spatial video)の撮影が行えるが、新たにキヤノンのミラーレスカメラ「EOS R7」用に追加される3D撮影用レンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」(2024年内発売)が空間ビデオ用の撮影機材として加わることをアピール。キヤノンでは、同レンズはApple製品以外で初めて空間ビデオに対応する、Apple社認定の入力機器になると説明している。同カメラとレンズを使った空間ビデオ撮影は新しいプロ向けワークフローとして、2024年秋より提供予定。撮影した動画はMacのFinal Cut Proで編集し、Vimeoアプリで共有できるという。

ジェスチャー関連では、手のひらを上下にひっくり返す動きでホームビューやコントロールセンターなどのよく使う機能にアクセスできるようにする新ジェスチャーをサポート。現在の時刻やVision Proのバッテリー残量などの重要な情報を一目で確認でき、コントロールセンターを開いたり、通知やMac仮想ディスプレイなどの機能にアクセスできるようになる。

visionOS 2では、Vision ProとMacを連携させたときの仮想ディスプレイも強化。ヘッドセット内に表示できる仮想画面は現行の4Kから、横並びの4Kモニター2台に匹敵するディスプレイサイズと解像度が選べるように進化。Mac上で行われるダイナミックフォビエーションによってどこを見てもコンテンツがシャープなまま表示されるという。この機能は2024年内に実現する。

キーボードだけでなく新たにマウスにも対応するほか、リアル空間の周囲が見えないイマーシブな状態でも、Vision Pro内にユーザーの物理Magic Keyboardを表示できるようになる。

ほかにも、ホームビューをパーソナライズすることも可能に。対応するiPhoneおよびiPadアプリを含め、ユーザーがアプリを並べ替えて好きな場所に配置できるようになる。トラベルモードには飛行機に加えて新たに電車への対応も加わり、旅行時や外出先でも好きなアプリを体験できるようにした。

開発者向けのトピックとしては、アプリをさらに進化させるために役立つ新しいAPIとフレームワークを組み込んだ。Vision ProでHealthKitを利用できるようになり、ヘルスケアとフィットネスの体験を生み出す新しい方法をデベロッパに提供する。ほかにも、TabletopKitなどの新ツールを使ってボードゲームや製作用ワークステーションといった、テーブルを囲んで共有したり共同作業したりするアプリ体験をスムーズに構築できるようにした。

このほか、Apple TVアプリなどで楽しめるApple Immersive Videoの制作のために、Blackmagic Designが2024年内に史上初の一般向けカメラシステムを発売し、ポストプロダクションソフトウェアのDaVinci Resolve Studioのアップデートも公開予定。