米Googleは5月29日(現地時間)、キッズ向けスマートウォッチ「Fitbit Ace LTE」を発表した。従来の子供用スマートウォッチやアクティビティトラッカーが子供用でありながら保護者にアピールする設計になりがちだったのに対し、Ace LTEは子供を中心に、子供がより楽しんで使うようにデザインされている。米国では29日からGoogle StoreおよびAmazonで予約受付を開始し、価格は229.95ドル。6月5日に発売する。
Ace LTEは、Fitbit Versaを彷彿とさせる四角いデザインで、プラスチック、シリコン、ポリエステルヤーンといった柔らかい素材が採用されている。カバーガラスはGorilla Glass 3で、ISO 22810:2010規格に基づく5ATM等級の耐水性能を備える。オプションで耐久性を高めるパンバーも用意されている。
バッテリー容量は328mAh。満充電から16時間以上の使用が可能である。USB-C Fast Charging Cableを本体裏面にマグネット接続して充電し、Pixel Watch 2の充電器も使用できる。
Ace LTEは、子供が遊びながら運動するようにデザインされている。「Fitbit Arcade」という体を動かしながら遊ぶゲームのコレクションがあり、それらのゲームはしばらくプレイするとロックされ、再プレイするには運動が必要となる。Fitbit Arcadeのゲームラインナップは継続的にアップデートされるため、子供たちは飽きずにAce LTEでのアクティビティを楽しめる。
また、Ace LTEの中には「Eejie」というキャラクターが登場する。「どうぶつの森」のように、ユーザーはゲーム内のアイテムや部屋、服、その他のアクセサリを買って、Eejieの世界をカスタマイズできる。それらの購入にはアーケードのチケットが必要であり、チケットは日々のアクティビティをこなすことでしか手に入らない。
通信関連は、4G LTE、Wi-Fi(802.11 b/g/n)、Bluetooth 5.0、NFC、GPSを備え、通話、メッセージ、リアルタイムの位置情報の共有が可能である。4G LTEの利用、Fitbit Arcadeゲームの全てのゲームへのアクセスなど、Ace LTEの主要機能を使用するには「Ace Pass」データプラン(月額9.99ドル)の契約が必要となる。
保護者は「Fitbit Ace」アプリ(Android、iOS)を使って、子供のAce LTEを設定・管理する。同アプリでは、通話、テキストや音声メッセージの送受信、位置情報の確認、信頼できる連絡先の設定、子供の活動状態の確認、スクールタイム(ゲーム機能がオフになる)の設定などが可能である。数カ月中にTap to Payが追加され、お小遣いの管理にも使えるようになる。