iPhoneのバッテリー交換は基本的に有償で、ユーザ自身での作業が想定されていません。だからApple StoreやApple正規サービスプロバイダと呼ばれるリアル店舗へ持ち込むか、指定の配送業者に依頼してAppleへ配送するか、そのどちらかの方法で交換することになります。
おおよそのバッテリー交換費用は、2024年5月現在「iPhoneのバッテリーサービス」ページで確認できます(リンク)。前述した方法であれば料金は同一ですが、iPhone 12は14,500円、iPhone 15は15,800円などとモデルの違いにより差があります。画面のひび割れなどバッテリー交換に影響するトラブルを抱えた個体は、その修理を先に行わなければならないことがあり、費用合計が増える可能性もあります。
ただし、「保証期間内またはApple Care+に加入でバッテリー容量が80%未満」のiPhoneについては、無償でバッテリー交換してもらえます。iPhone購入時にもれなく付帯する1年間の製品限定保証サービスでも、異常な劣化や欠陥が原因の場合にかぎり無償交換サービスを受けられますが、例外と考えたほうがいいでしょう。
注意しておきたいのは、Apple Care+に加入していてもバッテリー容量が80%未満でなければ無償交換してもらえないことです。リチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すにつれ劣化するもの、iPhoneを使用して2年ほど経過すると80%台に低下することが一般的ですが、交換を申し出るタイミングによっては無償にならないと覚えておきましょう。