韓国Samsung Electronicsは5月21日(現地時間)、業界初だという1Tb(テラビット)TLCである第9世代V-NANDの量産を先月から開始したと明らかにした。ビット密度を前世代比1.5倍に引き上げた点が特徴だとしている。

  • Smasung 第9世代V-NANDが量産開始 - ビット密度は前世代比1.5倍に、新事業部長も任命

2022年に第8世代V-NANDの量産が始まってから、約2年を経て後継シリーズの量産が始まった形。業界最小のセルサイズと最小の金型圧を実現したことで密度を高めており、セル干渉回避技術と寿命延長技術を応用してを制御し、速度と消費電力、品質や信頼性を向上したという。

ちなみに、同社は同日デバイスソリューション事業部長に新しくYoung Hyun Jun氏を任命した。デバイスソリューション事業部は半導体事業を統括している部門で、SK hynixとの競合が激しくなっている広帯域メモリ分野への注力が図られるようだ。

リリースの中で、「不確実なグローバルビジネス環境の中で、同社の半導体事業を牽引し、競争力を強化するため、デバイスソリューション(DS)部門の新責任者にYoung Hyun Jun氏を任命したと発表しました。(中略)半導体事業をリードしてきた経験をもとに、新たな成長機会の発掘に注力することが期待されています」と述べられている。