楽天グループのViber Mediaが提供するメッセージングアプリ「Rakuten Viber」で4月11日より、生成AI技術によりグループチャットの未読メッセージを要約する新機能「AIチャットサマリー」がリリースされた。iOSアプリ/Androidアプリの双方に対応している。

  • AIチャットサマリー 機能キービジュアル

    AIチャットサマリー

「AIチャットサマリー」は、3人以上が参加するグループチャットにおいて、最小7件~最大100件の未読メッセージから要点を抽出し、箇条書きの要約を瞬時に作成する機能。溜まった未読メッセージをさかのぼって確認する必要がなくなるため、時間や労力を最小限にし、意思決定や生産性の向上が期待できるとしている。

利用する際には、未読メッセージがあるグループチャットを開き、チャット内に表示される「要約を取得」ボタンをタップすればOK。4月11日時点では日本/米国/フィリピン/ウクライナ/ブルガリア/ポーランドのユーザーに順次提供するとしており、提供国は将来的に拡大を予定。言語は50以上に対応しており、「Rakuten Viber」アプリで設定されている言語で要約は表示される。

この機能ではOpenAIの生成AI技術を利用しており、開発にあたってはデータのプライバシーと安全性を最優先に考慮したという。要約されたメッセージにはユーザー名以外の識別子が含まれず、特定のメッセージ内容をグループメンバーに紐づけることができないようになっている。また本機能で要約を行う際、楽天グループ/Viber Mediaはユーザが入力した情報を収集しない仕様を採用している。

「Viber」の生成AI活用としては、2023年5月にChatGPTを利用したチャット機能、生成AIによる画像生成機能がリリースされている