書店員を中心とした様々な職業の漫画好きな選考員が「今、この瞬間誰かに勧めたい面白いマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2024」が発表(pdfが開きます)された。大賞に選ばれたのは、泥ノ田犬彦先生の「君と宇宙を歩くために」だ。

  • マンガ大賞2024の大賞が決定! 泥ノ田犬彦先生の「君と宇宙を歩くために」

    マンガ大賞2024の大賞が決定! 泥ノ田犬彦先生の「君と宇宙を歩くために」

「君と宇宙を歩くために」は、2023年からWEB漫画サイト「&Sofa」で連載を開始した作品。勉強もバイトも続かないドロップアウトぎみなヤンキーの小林と、変わり者の転校生・宇野が、「普通」ができないと、悩みながらも楽しく生きるために奮闘する友情物語が描かれる。

泥ノ田先生は、授賞式にて「去年6月に第一話が公開になったんですが、こんなに多くの人に読んでいただけるなんて想像していなくて。まさかこんな賞をいただけるなんて、考えたこともなかったので『嬉しい』と喜んでいいのか複雑な気持ちで、まだ実感のないまま立たせていただいてるのが本音です」と受賞について語っている。

<動画>マンガ大賞2024授賞式

マンガ大賞2024の結果は以下の通りだ。

  • 大賞 「君と宇宙を歩くために」泥ノ田犬彦作(96ポイント)
  • 2位 「黄泉のツガイ」荒川弘作(73ポイント)
  • 3位 「神田ごくら町職人ばなし」坂上暁仁作(72ポイント)
  • 4位 「平和の国の島崎へ」濱田轟天、瀬下猛作(59ポイント)
  • 5位 「ダイヤモンドの功罪」平井大橋作(56ポイント)
  • 6位 「天幕のジャードゥーガル」トマトスープ作(56ポイント)
  • 7位 「正反対な君と僕」阿賀沢紅茶作(50ポイント)
  • 8位 「環と周」よしながふみ作(49ポイント)
  • 8位 「ひらやすみ」真造圭伍作(49ポイント)
  • 10位 「ファミレス行こ。」和山やま作(28ポイント)

「マンガ大賞」は、「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」という想いから始まった賞。毎年、昨年時点で1月1日から12月31日までに出版された単行本のうち、最大巻数が8巻までの作品(電子書籍を含む)が選考対象となる。

今年の「マンガ大賞」は101人の選考員が参加。各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」として、総数257作品が選出されていた。今年1月には、その中から投票によりノミネート10作品が発表されていた。その後、ノミネート作品を選考員が読んだ上で、各自が3作品を選出し、ポイント制で大賞作品が選ばれた。

なお、大賞以外の二次選考作品はもちろん、一次選考作品への選考員の熱いコメントが掲載されている。興味があればぜひチェックしてほしい。

ネット上では「センシティブな内容なんだけど、わかりやすく前向きになれる作品」「受賞おめでとうございます!」「ノミネート作品見た感じこれかなっておもった。というかノミネート作品全部面白かったし、これは最高だった」「全人類読んでほしいと久々に思った漫画です!!!マンガ大賞嬉しい!!!」「1話からボロ泣きした作品。マンガ大賞おめでとうございます!」などの声が寄せられた。