NTTソノリティは、同社の耳をふさがない「耳スピ」を使い、不快な音をあえて体感する音響XRイベント「不快ミュージアム by nwm×NTT」を、東京・原宿の2カ所で3月20日から24日まで開催する。入場は無料。メイン会場は予約優先制だが、サテライト展示は予約なしで体験できる。

  • 「不快ミュージアム by nwm×NTT」東京・原宿で3月20日から5日間開催

メイン会場は、商業施設「ラフォーレ原宿」のある交差点にほど近い「UNKNOWN HARAJUKU」(アンノン原宿、東京都渋谷区神宮前6丁目5-10)。さらに同イベントのサテライト展示を、JR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」(ウィズ原宿、東京都渋谷区神宮前1-14-30)で実施する。

音のテクノロジーによる人と人のコミュニケーションの進化をめざし、nwmブランドを展開するNTTソノリティが今回のイベントを企画。「『聴覚を刺激する音』を追求した結果、思わず顔をしかめる、ゾクゾクしてしまう、『人にとって不快な音』をあえて選んだ、次世代の音響XRイベント」と説明している。

会場では、音漏れを気にせずに一人一人が個別に好きな音を楽しめる、nwmブランドの耳スピーカー「耳スピ」を活用。耳スピの完全ワイヤレスモデル「nwm MBE001」を着けて、ミュージアム内の各コンテンツに移動すると、“不快すぎる音”が突如、体験者だけに立体的に聴こえ、不快なシーンを音だけで再現する。

  • 会場内イメージ

  • 耳スピの完全ワイヤレスモデル「nwm MBE001」

こうした体験者の動きに合わせて音が連動し、その場だけで聞こえる不快な音体験の実現にあたっては、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所による耳スピ向けの立体音響補正技術と、デジタル上で操作した音声データを現実空間にトレースできるGATARIのMixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」を活用している。

さらに、パーソナルデバイスとしての耳スピと、会場に音を届ける設置型のサラウンドスピーカーを連動させた高精度な移動音源表現も実施。「動きのある不快すぎる音」を再現し、次世代音響XRによって「人類が今まで体験したことのない不快音を体験できる」とアピールしている。こちらにも、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所の音響XR技術を活用する。

このほか、自分の声を“オリジナルの不快音”に変換できる体験コーナー「みんなでつくる不快音」も用意する。NTTソノリティでは、今回の企画を音響XRの実証実験フィールドとして、その未来像を来場者に見せることで、音響XRの技術ニーズの可能性を探りたい考えだ。

メイン会場とサテライト展示の営業時間は5日間とも共通。詳細は以下の通り。

  • 開催日時:3月20日~3月24日
  • 営業時間
    • 初日(3月20日):14時~20時(最終入場 19時45分~)
    • 平日(3月21日、22日):12時〜20時(最終入場 19時45分~)
    • 土日(3月23日、24日):10時〜20時(最終入場 19時45分~)
  • 「UNKNOWN HARAJUKU」の開催イメージ