キヤノンマーケティングジャパンは、オンライン会議などで自分の発した声が、周囲に聞こえにくいように減音する装着型デバイス「Privacy Talk」(プライバシー トーク)を4月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、キヤノンオンラインショップでの販売価格は23,650円。

  • Privacy Talk(MD-100-GY)

オンライン会議の環境で課題を抱えているビジネスパーソンなどをターゲットにした製品。若年層マーケティングの強化と新たな顧客層へのリーチをめざし、2020年4月に設立されたキヤノンMJ初の企業内起業「ichikara Lab」(イチカララボ)が商品化をめざして開発したもので、、2023年7月に製品に関するコンセプトを発表、Makuakeにおけるクラウドファンディングを実施して注目を集めていた。今回、一般販売が正式に決まり、まずはECサイトを中心に販売していく。

  • Privacy Talkの使用デモ。これを口前にあててしゃべると、当てていないときはよく通っていた声が、周囲にはほぼ何を話しているか分からないレベルに減音される(通話相手にはクリアな音声が伝わる)

装着したときに違和感がないデザインとしてマスク形状を採用。両サイドにステレオイヤホンが付いており、内部には減音機構と2種類のマイク、換気用ファンを搭載。

音響メタマテリアル技術を採用した迷路のような構造を音声が通過することで20dB程度減音されるため、自分の声が漏れにくくなり、周囲にいる人に内容が聞こえにくくなるという。さらに、通話相手には周囲の雑音が入り込まないよう、相手にクリアな音声を送出できる機能も備えている。

USBの有線接続と、Bluetoothによる無線接続に対応(SBC/aptX/aptX HDコーデック対応)。ワイヤレス利用時は内蔵バッテリーで約3時間動作する。重さはマウスパッド、バッテリー込みで106g。

キヤノンマーケティングジャパンは2月13日に、都内で報道関係者向けの発表会を開催。詳細は追って更新する。

  • クラウドファンディング「Makuake」を活用したPrivacy Talkのテストマーケティングについて対談する、マクアケ 共同創業者/取締役の木内文昭氏と、キヤノンマーケティングジャパン ichikaraLab 室長の吉武裕子氏