約7割の人が、SNSでの「映え」や「盛り」に疲れや飽きを感じているようだ。この結果は、味の素が実施した「コロナ禍前後における価値観の意識調査」の結果によるもの。ネット上では「意外な結果」「良い傾向」などの声が寄せられた。
本調査は、生活者解析・コミュニケーションの最大化を目的として設立した味の素のマーケティングデザインセンターが実施したもので、2023年11月15日~11月17日の期間中、週に2日以上自宅で食事をしている全国の10~60代の男女1,056名を対象に、コロナ前後における価値観の意識調査を実施した。
調査ではまず、「コロナ禍前後で『SNS映え』や『盛る』行為に対して、感じ方に変化はあるか」と質問したところ、コロナ禍前後で一貫して「飽き」や「疲れ」を感じる人は56.3%となり、コロナ禍前に比べると「飽き」や「疲れ」を感じると回答した16.7%とあわせると、全体の約7割がSNSでの「映え」や「盛り」に対して魅力を感じていないことが明らかとなった。
さらに、「映え」や「盛り」トレンドの中心にいる10代~20代女性でも、約55%が「映え」や「盛り」に対して魅力を感じていないことが分かった。
続いて、「コロナ禍前後で、食品や衣服などの身近な日用品は何を重要視して購入したか」という質問では、コロナ禍前に多かった「長く使えるもの」(44.3%)「暮らしに欠かせないもの」(38.4%)という回答が、コロナ禍後では「長く使えるもの」(55.7%)「暮らしに欠かせないもの」(49.0%)と増加。一方で「話題・トレンドのもの」「華やかなもの」は、コロナ禍前から後では減少したという。最も重要視していることについても、同様の傾向がうかがえたそうだ。
そこで、「コロナ禍後の直近1年で最も重要視しているものを選択した理由」について質問すると、「一過性ではなく、本質的な価値を求めるから」(48.1%)が最多に。そのほか、「表面上のものではなく、内面的なこだわりへの評価から」(28.8%)「自然体への共感から」(23.8%)と答える人も目立ったという。
最後に、「地味」という言葉に対して抱く印象について調査したところ、既存のイメージである「目立たない、控えめ」が71.1%とトップだったが、「堅実、地に足がついている」(23.2%)「影の主役、周り(他者)を活かす 引き立てる」(11.2%)と回答する人も一定数おり、「退屈」というネガティブなイメージの回答は9.9%と1割以下だったそう。「地味」という言葉がポジティブに捉えられていることがうかがえたとのこと。
ネット上では「それはそうなりますよ」「良い傾向だね」「無理にやってたら、疲れちゃうよね(;-ω-)ノ」「もうSNSにあげるのも飽きが来た風潮なのかもしれぬ」「そりゃ毎回毎回映えるモノ投稿していたら飽きるし、財布も体力も追っつかないって…」「これは意外な結果だなぁ…」「そらそうやで」などの声が寄せられた。