米テックメディアのThe VergeがMicrosoft Xbox部門幹部へのインタビューを行い、いくつかの新情報について触れている。これまでXbox独占だったいくつかのタイトルを他社プラットフォームに開放するほか、ゲームハードとしてのXbox次期モデルにも言及された。
Microsoftは、これまで独占していたタイトルのうち4つを他社プラットフォームに提供すると発言した。The Vergeによるとまず『Hi-Fi Rush』『Pentiment』がリリースされ、その次に『Pentiment』『Grounded』を提供予定。残念ながら『Starfield』は初期開放タイトルに含まれていないようだ。
そのほか、WindowsとXboxプラットフォームに依拠しつつも近年大きく成長した「ハンドヘルド型ゲーミングPC」市場にも言及。大画面モニターを前提としたWindowsのハンドヘルド型ゲーミングPC体験はあまり優れておらず、メーカー各社が独自UIを実装して対応することが多い。よりネイティブな体験を提供できるよう、Windows側でプラットフォームの改善に取り組んでいるという。
加えて、2024年末にはゲーム機としてのXboxに新モデルが投入される……かもしれない。公開されたポッドキャストの中で、Microsoft Xboxのプレジデントを務めるサラ ボンド氏は、「このホリデーシーズンにいくつかのエキサイティングなハードウェア製品が発売される予定です。(中略)私たちが本当に焦点を当てているのは、ハードウェア世代でこれまでに見たことのない最大の技術的飛躍を実現することであり、それによってプレイヤーにとっても、クリエイターや彼らが構築しているビジョンにとってもより良いものになります」と発言した。
詳細な仕様については全く触れられていないが、この“技術的飛躍”がさまざまな憶測を呼んでいるようだ。現行Xbox Series XはZen2 CPU / RDNA 2 GPUを組み合わせて合計16GB GDDR6のメモリを搭載している。この世代から“過去最大”と呼べるような飛躍を実現するには、Zen5 CPU / RDNA 4 GPUの組み合わせでもやや足りないという主張も見られている。
ちなみに、Xbox Series Xは2020年11月の発売から早4年が経過している。次期モデルの性能向上に注目が集まりそうだ。