PFUは2月1日、メカニカルスイッチを採用した小型キーボード「HHKB Studio」用キートップの3Dデータの公開を開始した。このデータをもとに、ユーザーやサードパーティー企業がオリジナルのキートップを作成できるようになる。作成したオリジナルキートップは、PFUの使用許諾条件に基づいて販売することも可能。

  • HHKB Studio用のキートップの作成に利用できる3Dデータの公開が始まった。個人でも3Dプリンターを使ってオリジナルキートップを作成できる

今回公開が始まったのは、HHKB Studioのキートップ用の3Dデータ。2023年10月25日のHHKB Studio発表時には「2024年3月ごろ案内する」とアナウンスしており、前倒しでの公開となった。

  • メカニカルスイッチを採用した小型キーボード「HHKB Studio」

今回公開する3Dデータは以下の3種類。それぞれのデータは「OBJ形式」「STL形式」「STEP形式」のファイル形式でダウンロードできる。

  • HHKB Studio 英語配列キートップ3Dデータ(キー数:60)
  • HHKB Studio 日本語配列キートップ3Dデータ(キー数:69)
  • HHKB Studio マウスキートップ3Dデータ(英語配列、日本語配列共通)

公開された3Dデータをもとに作成したオリジナルのキートップは、PFUの使用許諾条件に基づいて販売などの商用利用が可能。ただし、PFUが提供した3Dデータそのものおよびダウンロードしたデータを加工して作成した3Dデータの再配付は禁止している。

Cherry MX互換のキースイッチを用いているHHKB Studioは、市販のCherry MX対応のキートップ(キーキャップ)が装着できるが、HHKB Studio中央のポインティングデバイスとキートップが干渉するため、「G」「H」「B」のキーキャップはそのままでは装着できない制約がある。今回のキートップのデータ公開で、HHKB Studioで使える市販キートップが登場することが期待できる。

  • HHKB Studioは中央ポインティングデバイスがあるため、周辺のキーは市販のキートップが装着できない