重要な打ち合わせの最中、これまた超重要な電話がかかってきてしまった...イヤホンがあるから相手の声はこっそり聞けるけれど自分は声を出せない、そんな状況でしょうか? 自分が伝えたいことはメッセージアプリで送信する、といった対策も考えられますが、相手に大きな負担をかけてしまいます。

そんなときには、iOS 17の新機能「ライブスピーチ」が役立ちます。かんたんにいえば、テキストを読み上げるアクセシビリティ機能の一種ですが、サイドボタンからすばやく呼び出すことができ、キーボードから入力した文字をその場で利用できます。自分の代わりにiPhoneが声を出してくれるというわけです。

ライブスピーチでは、あらかじめ登録しておいた語句を読み上げさせることも可能です。「あとで連絡します」とか「問題ありません」、「そのようにお願いします」などといった頻用フレーズを登録しておけば、ライブスピーチだけである程度の会話が成立してしまいます。

さらに、電話アプリで音声通話しているときに"代読"させることも可能です。iPhone内蔵スピーカーやイヤホンから音を出すことなく、直接相手の耳へ読み上げ音を届けるため、満員電車の中など声を出しにくい環境でも会話できます。電話アプリに限らず、サードパーティー製のオンラインミーティングアプリなど、音声通話機能を備えたアプリでも使うことができます。

ライブスピーチは、「設定」→「アクセシビリティ」→「ライブスピーチ」の順に画面を開き、「ライブスピーチ」スイッチをオンにすれば有効になります。日本語環境の場合、声の種類は男性(Otoya)と女性(Kyoko)、Siriの中から選択できるため、相手の違和感を軽減することもできます。

  • 「ライブスピーチ」を使えば、声を出せない状況でも音声通話が可能です