官民が協力して国立公園の魅力発信や利用者の拡大を図る「国立公園オフィシャルパートナーシップ」において、キヤノンの望遠鏡型デジカメ「PowerShot ZOOM」が用いられることになりました。国立公園を知り尽くしたレンジャー(自然保護官)がPowerShot ZOOMの超望遠レンズで撮影した野生動物や自然風景の写真が、国立公園の魅力アピールに活躍します。

  • 国立公園の魅力訴求に用いられることになったキヤノンの望遠鏡型デジカメ「PowerShot ZOOM」

国立公園を知り尽くしたレンジャーに自然の魅力を発信してもらう

現在、日本全国に34カ所設けられている国立公園。手つかずの美しい自然や野生動物が見られる場所として一般に公開されていますが、日本に住んでいる人でも実際に国立公園に足を運んだことのある人は意外と多くないかもしれません。

そんな国立公園の魅力を国内外に発信し、利用者の拡大を図るべく、さまざまな得意ジャンルを持つ企業が環境省と協力して実施するプロジェクト「国立公園オフィシャルパートナーシップ」が進められています。12月21日、国立公園オフィシャルパートナーシップ 第12回の締結式が環境省にて実施され、新たに8つの企業や団体がパートナーとして加わりました。

  • 官民が協力して国立公園の魅力発信や利用者の拡大を図る「国立公園オフィシャルパートナーシップ」の第12次会締結式が開かれた。左は伊藤信太郎環境大臣、右はキヤノンマーケティングジャパンの松本裕之上席執行役員

そのうちの1社が、カメラでおなじみのキヤノンマーケティングジャパン。今回、望遠鏡型デジカメ「PowerShot ZOOM」の活用を柱とした内容で国立公園の魅力発信に臨むことになりました。

  • 今回のプロジェクトで使われるPowerShot ZOOMを手にする松本裕之氏

今回のプロジェクトでは、国立公園を知り尽くした「レンジャー」と呼ばれる環境省の自然保護官にPowerShot ZOOMを貸し出し、国立公園にいる野生動物や自然の姿を撮影してもらい、環境省のWebサイトにある「アクティブ・レンジャー日記」で公開します。全国の国立公園の魅力をアピールするほか、環境保全の取り組みも写真とともに発信してもらいます。

  • 今回のプロジェクトの取り組みは「国立公園×キヤノン」のWebサイトで紹介される

  • 野生動物をとらえた2点の写真がPowerShot ZOOMで撮影されたもの。最下段に、PowerShot ZOOMを使うレンジャーの姿が紹介されている

キヤノンマーケティングジャパンでPowerShot ZOOMなどの新コンセプトカメラを担当する阿部俊介氏は「レンジャーのみなさんは担当する国立公園を知り尽くしているうえ、国立公園内を日々くまなく巡回しているから、とっておきの写真をPowerShot ZOOMで撮ってもらえる。この国立公園に行ったらこんな素晴らしいシーンが撮影できる、という情報の発信に役立てばうれしい」と語ります。

インバウンドで日本の人気観光地を訪れた人のなかには、「次は日本の自然に触れ合いたい」と感じる人が少なくないそう。環境省側も「富士山以外にも日本には素晴らしい自然があることをアピールしたい」と意気込みます。ちなみに、今回のプロジェクトでPowerShot ZOOMを貸し出すのはレンジャーが対象で、国立公園を訪れた人への貸し出しは実施しません。

PowerShot ZOOMは、35mm判換算で100mm相当と400mm相当の光学レンズを切り替え、超望遠撮影が楽しめる新趣向のコンパクトデジカメ。光学式手ブレ補正機構を搭載しており、超望遠域でもブレを抑えたフレーミングや撮影ができます。カメラ機能を利用せず、望遠鏡代わりにも使う用途も想定します。実売価格は35,000円前後で、2024年1月9日の購入分まで3,000円をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。

  • 2020年9月にMakuakeでの応援購入を皮切りに、2020年12月に一般販売を開始したPowerShot ZOOM。写真のホワイトモデルに加え、ブラックモデルも用意する