iOSに標準装備の写真アプリには、被写体を調べる機能(ビジュアルルックアップ)が用意されています。写真アプリがAI/機械学習によりアルバム内の写真を分析し、調べることができる写真には「i」ボタンに星が表示されるので、ひと目でわかります。

iOS 17では、この機能の対象に料理がくわわりました。従来は動植物や有名建築物/ランドマークに限られていましたが、料理の写真からレシピを探し出したり、特定された店舗のルート案内を実行したりといった使いかたが可能になっています。

しかし、料理写真を表示しても「i」ボタンに星が表示されないかもしれません。それは、ビジュアルルックアップは対象言語と地域が特定されているサービスだからです。iOS 17.1.2の時点では、料理の検出は日本語環境に対応していなかったため、iPhoneの言語設定を英語に切り替えるしかありませんでした。

2023年12月に公開されたiOS 17.2では、料理の検出が日本語環境にも対応しました。AI/機械学習のデータベースも更新されたのか、言語を英語に切り替えても検出されなかった握り寿司やうなぎの蒲焼、天ぷらやカニしゃぶ、たこ焼き、とんかつといった料理もしっかり検出できるようになっています。

焼き魚の種類や炒めものに使われている肉の種類、刺し身の舟盛りなどいろいろな食材が使われている料理は正確に検出することが難しいものの、気に入った料理のスナップショットを残すことが多い人にとって、iOS 17.2のビジュアルルックアップは利用する価値大です。アップデート後、これまで撮影した料理写真を表示してみては?

  • さすがにうな重とうな丼の区別は難しいものの、うなぎの蒲焼であることはしっかり認識されます