スペイン・バルセロナで現地時間の11月12日、1882年に建設が開始され、いまだ未完成のサグラダ・ファミリアにおいて、新たに2つの塔が完成したことを祝して、ライトアップが行われた。ネットでは「未完というのも魅力」「完成した姿みたい」などと話題となっている。

建築家アントニ・ガウディが設計し、世界的に有名な、なにより完成しておらず未だに建築中(同時に過去の工事の補修中)であることでも知られるサグラダ・ファミリア教会を構成する、「福音史家の塔」4塔のうち、聖マタイと聖ヨハネを象徴する2つの塔が、新たに完成した。それぞれ人の胸像と、ワシの像が設置されている。昨年完成した聖ルカと聖マルコの塔と合わせて、これで「福音史家の塔」の4塔すべてが完成したことになる。各塔の高さはそれぞれ135メートルに達する。

残すは、サグラダ・ファミリアの中心に位置し、最も高い172.5メートルの「イエス・キリストの塔」のみとなる。これまでの計画では、建築家ガウディの死後100年にあたる2026年の完成を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で遅れが生じていた。聖堂建設委員会のエステベ・カンプス代表によると、「パンデミックのような大きな問題がなければ、長くてあと10年で完成する」とのこと。ここまで目途がたったとなると、絶対完成しない……あと100年かかる……などと言われていたグラダ・ファミリアだが、今度こそ本当に完成しそうだ。

ネット上では「未完というのも魅力ではあるけど、やはり完成したものを観たいですね」「いよいよ、完成の目処が!凄いものを作ったな~」「完成した姿をみたいです!見に行った時はまだ完成は何百年先と言われていた…凄い時代だ」「作ってる最中から老朽化のため補修しなきゃ行けないという最悪な現場w」「完成形を見ることが出来そう。でもサクラダファミリアは完成したらサクラダファミリアではなくなってしまいそう」などの声が寄せられた。