アイ・オー・データ機器は11月15日、ビジネス向けに特化した液晶ディスプレイ「BizCrysta(ビズクリスタ)」シリーズを発表した。使用者が離席した時に自動でバックライトを暗くして節電する機能や、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動調整する機能など、エコや使いやすさに配慮した設計とした。USB Type-Cケーブル1本で使える。

  • 節電&使いやすさを重視したビジネス向けの液晶ディスプレイ「BizCrysta」

ラインナップは27型の「LCD-BCQ271D-F」シリーズと、23.8型の「LCD-BC241D-F」シリーズで、ナノソリューションの光触媒コーティング材「ナノディフェンダーAg+」を塗布した抗菌モデルも用意する。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。価格はオープンで、直販サイト「アイオープラザ」での価格は27型が65,780円、23.8型が49,280円。12月中旬より発売する。

BizCrystaは、サステナブルな機能を搭載するビジネス向け液晶ディスプレイ。人感センサーと照度センサーを内蔵し、使用者が離席した時に自動でバックライトを暗くすることで節電する。画面の明るさも周囲の明るさに応じて自動で調整してくれるので、意識することなく節電が行える。

  • シンプルな外観。中央部にセンサーを搭載する。スタンドは高さ調節が可能

  • 背面はシンプルながらデザインに優れる。GigaCrystaとは異なり、光らない

  • 縦長の表示にもできる

センサーでの節電以外にも、PCを長時間使用した場合に連続使用を警告する「VDTモード」を搭載。目の疲労を抑えるための目安となってくれる。眼精疲労対策に、バックライトのちらつきをなくし目の負担をやわらげる「フリッカーレス」設計、黄色味を抑えながらブルーライトを低減させる「ブルーリダクション2」も搭載している。

ディスプレイとしての機能は、広視野角のADSパネルを採用し、電源を含めてUSB Type-Cケーブル1本での運用が可能。デイジチェーン接続にも対応するので、対応ディスプレイ同士をUSB Type-Cケーブルでつなぐことで、ケーブルが煩雑になることなくノートPCの画面を最大3画面に拡張できる。

機能面では、映像にメリハリをつけ鮮やかに表現する「エンハンストカラー」、低解像度の画像を鮮明に表示する「超解像技術」などを搭載。今後は、オフィスで運用する際に節電管理を行うためのアプリを今冬に提供予定。また、クラウドからの節電機能の一元管理が可能になり、節電状況を可視化してディスプレイの輝度の一括設定/管理、自動スリープ&スタンバイの設定、オフィスの環境に合わせた輝度設定など、細かい部分での消費電力削減にも力を発揮する。

主な仕様は、視野角が上下/左右ともに178度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が5ms(75Hz/オーバードライブレベル2設定時)。映像入力インタフェースはHDMI×1、DisplayPort×1、USB Type-C×1。USB Type-AハブポートとGigabit Ethernet対応有線LANポートも備える。

  • 側面にはUSB端子を配置

  • HDMIやDisplayPortなどの端子は底面に配置。有線LAN端子も備える

スタンドの可動範囲は上20度 / 下5度のチルト、左右45度のスイーベル、130mmの高さ調整、左右90度のピボット(回転)。VESAマウント規格は100×100mmに対応。本体には2W+2Wのスピーカーを内蔵する。本体サイズは27型が約W613×D229×H395~525mm、重さは約7.6kg(スタンドあり)。23.8型が約W540×D229×H374~503mm、重さは約6.7kg(スタンドあり)。