ファーウェイ・ジャパンは10月17日、2023年下半期フラッグシップ新製品発表会を都内で開催しました。

会場では、同日発表されたオーディオグラス新製品「Eyewear 2」や最新スマートウォッチ「WATCH GT 4」、完全ワイヤレス「FreeBuds Pro 3」のほか、100mダイビングに耐えるスマートウォッチ「WATCH Ultimate」の新モデル、完全ワイヤレス「FreeBuds 5」の新色もお披露目されました(各製品の詳細はニュース記事をご参照ください)。

  • 10月17日にお披露目されたファーウェイの新製品群

  • WATCH GT 4の41mm シルバーモデル。スマートウォッチには引き続き注力するとのことです

音漏れが低減した第2世代オーディオグラス「Eyewear 2」

オーディオグラス「Eyewear 2」は、メガネのテンプル部分にオープン型のスピーカーやマイクを搭載し、耳をふさがず音楽を聞いたり、オンライン会議に参加できたりするオーディオグラス。ブラックとチタニウムシルバーの2色でデザインが分かれており、テンプルやモダン部のスリム化、上下スピーカーによる音漏れ防止設計の採用、バッテリー駆動時間の増加などが図られています。

販路はヨドバシカメラ、タイムマシン(オーディオ専門店e☆イヤホン運営)、Amazon.co.jp、ファーウェイ公式サイト(直販、Yahoo!店、楽天市場店)。

会場でEyewear 2を実際にしてみたところ、見た目より軽いかけ心地に驚きました。男女兼用のため筆者には若干大きくも感じましたが、かといって自然にずり落ちるでもなく、総じて装着感はよかったです。また、大音量で音を再生した際、近くで聞いてもさほど漏れ聞こえず、音漏れ防止の効果も印象的でした。別の機会に、静かな場所で改めて試してみたいところです。

着用していると音楽が流れ、外すと音楽が止まる、という着脱検知も問題なく、音の停止・再生に1~2秒ほどのタイムラグがあるものの気になるほどでもなく、実用的に使えました。

  • HUAWEI Eyewear 2 チタニウムシルバー

  • HUAWEI Eyewear 2 ブラック

  • テンプル部分・上側のスピーカー。これは逆音波アルゴリズムにより周囲への音漏れを防ぐためのスピーカーです

  • テンプル部分・下側のスピーカー。こちらはユーザーの耳へ届ける指向性スピーカーで、音質は良好でした

  • モダン(耳にかける部分)の先には充電端子が付いています

  • スマートフォンとの接続はBluetooth 5.3。ハイレゾ再生も可能

デザインを洗練させたスマートウォッチ「WATCH GT 4」

WATCH GT 4はファーウェイのビジネス向けスマートウォッチ新製品。ラインナップは46mmモデル、41mmモデルの2種類で、46mmモデルは八角形のオクタゴンケースデザインを採用、41mmモデルでは円形画面でベゼル幅を狭め、上品さを出すなどデザインに注力したといいます。

46mmモデルはブラック、ブラウン、グレーの3色、41mmモデルはブラック、ホワイト、シルバーの3色と、計6製品での展開。ストラップの種類はカラーによって異なり、フルオロエラストマーやレザー、ステンレスを用意します。

100種類以上のスポーツ測定や心拍数測定、睡眠モニタリングといった健康管理機能などを備え、新たに摂取カロリーと消費カロリーのバランスをチェックする機能や、睡眠中の呼吸の乱れを検知する機能が加わりました。心拍数の測定精度も向上。位置情報はデュアルバンド5衛星測位システムに対応します。

実際に41mmモデルを装着してみましたが、多機能なわりにさほど重さを感じず、また文字盤が高精細(46mmモデルは1.43インチ、41mmモデルは1.32インチ。いずれも466×466ドット、AMOLED)な点も好印象でした。ホーム画面から右へスワイプすると、ストレススコアや睡眠スコア、血中酸素モニタリングなど、よく使う複数の機能がアイコンでまとまっている画面が用意されており、これも便利に使えそうです。

  • 46mmモデルのグレー(ステンレス)、ブラック(フルオロエラストマー)、ブラウン(ブラウンレザー)

  • 46mmモデルは八角形のオクタゴンケースが特徴

  • 41mmモデルのホワイト(ホワイトレザー)。このほか、シルバー(ステンレス)、ブラック(フルオロエラストマー)も揃えます

  • 46mm/41mmともにシルバーはケース・ストラップの両方がステンレス製で、フォーマルな印象のモデル

  • 41mmモデルのホワイトを装着したところ。活動目標と連動して花開く新しい文字盤も追加されました

  • 睡眠スコアやストレススコアなど、健康管理によく使う機能がまとまった画面に1スワイプでアクセスできます

音質・機能向上の完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds Pro 3」

FreeBuds Pro 3は、ファーウェイ製完全ワイヤレスのハイエンド製品。充電ケースの一部にナノガラスを採用したほか、ヒンジがケースフタの内側に来るよう設計した「隠しヒンジ」により、本体を取り出しやすくなっています。

イヤホンは音質改善のほか、スティック部にある操作エリアをくぼませることでタップ・スワイプ操作をしやすくしたり、ノイズ識別能力や通話時の音声認識能力を強化したりしています。

充電ケースは幅65.9mm、重さ45.5gと小型軽量で持ちやすく、イヤホン自体も片耳5.8gと負担にならない軽さ。今回から同梱イヤピースが増え、XS/S/M/Lの4サイズを選べるようになりました(標準ではMが着けられています)。

  • FreeBuds Pro 3 グリーン。USB-Cポート左にある穴はスピーカーで、スマートフォンから充電ケースを探せる(音を鳴らせる)ものですが、中国限定の機能で、日本では提供されないとのことでした

  • ヒンジをケース内に配置し、フタが下に下ることで本体を取り出しやすくしました

  • FreeBuds Pro 3の本体。両スティックの片面に操作エリアを示すくぼみを搭載

  • 11mmのダイナミックドライバーを内蔵し、低音は14Hzまで、高音は48,000Hzまで再生できます

  • 地味にうれしい4種類のイヤピース。XS追加で耳穴が小さい人も快適に着けられます

本物のゴールドを使った「WATCH | ULTIMATE DESIGN」

5月26日に発売されたファーウェイの高級スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Ultimate」に、新たなバリエーションモデル「HUAWEI WATCH | ULTIMATE DESIGN」が登場しました。なんと本物のゴールドを本体に採用しており、発売は10月17日、市場想定価格は459,800円前後の見込みです。

通常のWATCH Ultimateでは非晶質ジルコニウムやチタンといった素材が使われていますが、今回のULTIMATE DESIGNではジルコニウムをベースとした強度の高いリキッドメタルのケースに、本物の18Kゴールドをはめ込んでいます。

文字盤のセラミックベゼルにレーザーで刻まれた数字にも職人技でゴールドを配置したとのこと。なかなかのお値段ながら、仕様はWATCH Ultimateと同等で、水深100mのダイビングを含む、ハードなアクティビティにも対応します(高級すぎてダイビングに使うには勇気が必要かもしれません)。

  • WATCH | ULTIMATE DESIGN。ベゼル外側の金色部分やベゼルの数字などに本物の金を使用

  • 着けてみたところ見た目より重く、金の重さを実感しました。本体は堅牢で、耐摩耗性と耐腐食性に優れているといいます

  • ベルトはチタン合金製。ゴールドとブラックの色は蒸着加工によるもの

水滴デザインの完全ワイヤレスに新色コーラルオレンジ

人間工学をベースに曲線主体のデザインを採用した完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds 5」に、新色コーラルオレンジが追加されました。強い輝きのメタリックなオレンジ色で、刺さる人には刺さりそうな一品です。ECサイトを中心に10月17日に発売し、価格は既存モデルと同じ21,800円となっています。

多様な耳の形にフィットする曲線デザインのほか、アクティブノイズキャンセリング機能、耳の形状から音響状態を検出して調整する機能、周囲の環境に合わせて適切なモード(標準、くつろぎなど)を自動で切り替える機能、マルチポイント接続など、ハイエンドモデルならではの多彩な機能を備えています。

  • FreeBuds 5のコーラルオレンジ

  • 充電ケースは光沢のある落ち着いたオレンジですが、イヤホン本体はメタリックなオレンジ。華やかで可愛いカラーです

  • 単体の存在感も抜群。個人的にはとても好みのカラーですが、人を選びそうでもあります

  • たまご型のケースは従来のFreeBuds 5と同じ。基本仕様も従来同等です

  • 充電端子はUSB-C