iPhone 15シリーズのUSB-Cポートは、「Display Port Alt Mode」(DP Alt Mode)での映像出力に対応しています。iPhone 15シリーズ付属のUSB-Cケーブルは映像出力非対応ですが、DP Alt Mode対応のUSB-Cケーブルと映像機器を用意すれば、ケーブル1本でiPhone上の映像/音声を出力できます。

しかし、2023年10月現在、DP Alt Mode対応のUSB-Cポートを備えたテレビ(地上波などテレビ放送を受信できる映像機器)は見当たりません。最近のPCに接続して使うモニター・ディスプレイは、安価なモデルでもDP Alt Mode対応USB-Cポートを装備するようになりましたが、大半のテレビはHDMIを映像入出力端子として使うことが前提です。

テレビとケーブル1本で接続する方法がないわけではありません。ケーブルの片端がUSB-C、反対側がHDMIという「USB-C to HDMI変換ケーブル」を用意すればいいのです。その場合、「DP Alt Mode対応」と明記された製品を選びましょう。

ケーブル1本にこだわらない場合は、USBハブを利用する手もあります。USB-C対応でHDMI出力ポートを装備している製品であれば、基本的にはiPhone 15シリーズから映像出力できます。あとはUSBハブとテレビをHDMIケーブルで接続すれば準備完了です。

つまり、iPhone 15シリーズから映像出力するときには、DP Alt Mode対応のモニター・ディスプレイがあればDP Alt Mode対応のUSB-Cケーブル1本で、なければUSB-C to HDMI変換ケーブルまたはUSBハブ+HDMIケーブルを用意したうえでテレビに接続すれば、iPhoneの映像を手軽に楽しめますよ。

  • iPhone 15はUSB-Cケーブル1本で映像出力できますが、DP Alt Mode対応のケーブルとモニター・ディスプレイが必要です