ひとくちに天気といっても、明日以降の天気を予測する「天気予報」もあれば、雨雲の動きを参考に数十分後の雷雨を知らせる「ゲリラ雷雨情報」もあり、いろいろな情報が含まれます。iOSに付属の天気アプリも、10日間天気予報に空気質、UV指数、日の出/日の入時刻に風速などなど、気象に関する各種の情報を提供してくれます。
iOS 17では、その天気アプリに画期的な機能が追加されました。それは「過去の天気情報」、前日0時までの気象情報を調べることが可能になったのです。晴れや曇りなどの気象状況だけでなく、UV指数や風、降水量など、天気アプリに表示される情報はひととおり調べることができます。
たとえば、外出前に今日着る服を選ぶとき、前日と同じ天気だとしたら、体感温度や湿度もほぼ同様に推移すると考えられため、長袖と半袖どちらがいいのかわかります。iOS 16までの天気アプリには過去の情報を調べる機能はありませんでしたが、iOS 17の天気アプリを使えば前日の体感温度も湿度も確認できるので、大いに参考になるはずです。
海沿いや山間部など特定の時間帯に霧が発生する地域では、前日の「視程」が参考になるかもしれません。どの時間にどの程度見通しが悪くなるのかを把握していれば、自動車を運転するときなどの危険を回避できるはずです。
操作はかんたん。10日間天気予報で「今日」を開き右方向へフリックすれば、前日の天気情報が表示されます。「気象状況」や「UV指数」を調べたいときには、それらの項目を選択してからフリックすればOKです。天気アプリで表示可能なすべての都市を対象に調べることができるため、出張や旅行のときにも役立ちますよ。