デジタルカメラで焦点距離といえば、レンズの中心点からイメージセンサーまでの距離のこと。スマートフォンの場合、使用するカメラ/レンズにより異なりますが、24〜35mmが一般的です。iPhone 14 Proを例にすると、広角カメラが26mm、超広角カメラが13mm、望遠カメラが77mmとなっています。

iPhoneのカメラアプリで焦点距離を変更するときには、倍率ボタンを長押しすると現れる分度器状の領域をドラッグします。「1x」や「2x」といった画角の下に焦点距離を表す「24MM」や「48MM」などの数値が表示されるので、それを目印にドラッグを止めればOKです。

iPhone 15 Proには、13mm相当の24mm相当のメイン/広角カメラ(4,800万画素)と超広角カメラ(1,200万画素)、77mm相当の3倍ズームカメラ(1,200万画素)が搭載されています。広角カメラの焦点距離は24mmと28mm、35mmから選択でき、しかもタップするだけでスピーディーに切り替えできます。

操作はかんたん、カメラアプリのシャッターボタン上にある「1x」ボタンをタップすればOK。タップするたびに24mm(1x)から28mm(1.2x)、35mm(1.5x)へと切り替わり、再び24mm(1x)に戻ります。このタップで焦点距離を変更する機能は、iPhone 15 Pro Maxにも搭載されています。

なお、28mmと35mmはデジタルズームとなるため、解像度重視の撮影には適しません。とはいえ、カメラユーザにはお馴染みの焦点距離をサッと選べることは、さり気ないけれど効果的な機能強化といえそうです。

  • iPhone 15 Pro/Pro Maxでは、「1x」ボタンのタップで焦点距離を切り替えできます