Appleの新しいOSとして、9月19日にiOS 17、9月27日にmacOS Sonomaが公開されました。そこで本連載も、今回からは新しいOSを使ってお届けします。

本連載の前回記事では新しいOSの連係機能の概要をご紹介しましたが、今回からは実際に新しいOSを使って操作手順を解説します。今回はウィジェットについてです。

iPhoneのウィジェットをおさらい

iPhoneのホーム画面には以前からウィジェットを配置することができましたので新OSの機能ではありませんが、念のため、配置する操作をおさらいしておきましょう。

  • ホーム画面のアイコンがないところを長く押し、左上に「+」が表示されたらタップします

  • 上下にスクロールしてアプリを見つけます。ここでは例として「リマインダー」をタップします

  • アプリによってはウィジェットの大きさやタイプが数種類あります。左右にスクロールして好みのものを表示し、「ウィジェットを追加」をタップします

  • ホーム画面にウィジェットが配置されました。配置が終わったら右上の「完了」をタップします

Macのデスクトップにウィジェットを配置する

Macでは、macOS Sonomaの新機能のひとつとして、デスクトップにウィジェットを配置できるようになりました。

これまでのOSであるmacOS Venturaでは、ウィジェットは通知センターに配置されていました。

  • この図はmacOS Venturaです。メニューバー右端の日付と時刻の部分をクリックすると通知センターが表示され、ウィジェットはここにあります

macOS Sonomaで、デスクトップにウィジェットを配置してみましょう。まず、設定を確認します。

「システム設定」を開き、左側の「デスクトップとDock」をクリックします。「ウィジェットを表示」の「デスクトップに」にチェックを付けます。また、後ほど使いますので「iPhoneウィジェットを使用」をオンにします。

  • macOS Sonomaの「システム設定」です。おそらく初期設定でこの状態になっていると思いますが、念のため確認しましょう

設定を確認したら、ウィジェットを配置していきます。

  • メニューバーの右端、日付と時刻の部分をクリックして通知センターを表示します。ここにあるウィジェットをドラッグしてデスクトップの好きな場所にドラッグして移動します

  • デスクトップに配置されました。通知センターにドラッグすると、戻すことができます

  • 通知センターにないウィジェットを使いたい場合は、通知センターをスクロールし、いちばん下にある「ウィジェットを編集」をクリックします

  • 使いたいウィジェットをドラッグしてデスクトップに配置します。配置が終わったら右下の「完了」をクリックします

  • デスクトップ上のウィジェットを削除するには、上述の操作でウィジェットを追加する画面を開くと、ウィジェットの左上にマイナスのボタンが表示されるので、クリックします

  • デスクトップに配置したウィジェットは、アプリを使っているときなどには目立たない表示になります

実は同じ操作でiPhoneアプリのウィジェットも追加できる

ここまでの画面でお気づきの方もいるかもしれまえんが、実はiPhoneに入っているアプリのウィジェットも上述の方法でMacのデスクトップに追加できます。

同じApple IDでサインインしているiPhoneとMacが近くにあるか同じWi-Fiに接続している場合、iPhoneに入っていてウィジェットを利用できるアプリが、ウィジェットを追加する画面に自動で表示されます。

  • 囲みをつけたものは、iPhoneのアプリです。左側でアプリをクリックして選択すると、右上に「iPhoneから」と表示されます

  • この2つはiPhoneアプリのウィジェットで、為替レートを調べる「Currency」と「野球速報」です。それぞれのアプリの情報をMacのデスクトップで確認できます

  • Macにはアプリが入っていないので、ウィジェットをクリックするとこのように表示されます。さらに詳しい情報を見るには、iPhoneでアプリを開きます

情報を見るだけでなく操作ができるウィジェットもある

ここからは、連係ではないのですが、iPhoneとMacに共通するウィジェットの新機能をご紹介します。iPhoneでもMacでも、ウィジェットからアプリの操作の一部ができるようになりました。操作ができるウィジェットは「インタラクティブウィジェット」と呼ばれています。

例えば「リマインダー」アプリのウィジェットに項目が表示されています。

  • Macのウィジェットです。ウィジェット自体をクリックすると「リマインダー」アプリが開きますが、先頭の丸をクリックしてこの項目を実行済みにすることもできます

  • iPhoneのウィジェットも同様です。ウィジェット自体をタップして「リマインダー」アプリを開いたり、先頭の丸をタップしてこの項目を実行済みにしたりすることができます

【今回の余談】
「リマインダー」のほかにも、例えば「ポッドキャスト」や「ミュージック」のインタラクティブウィジェットではコンテンツの再生や一時停止ができます。他社製アプリでもインタラクティブウィジェットになっているものがあります。新しいOSが公開されたので、今後さらに増えるかもしれません。よく使うアプリのウィジェットをiPhoneやMacに配置して、試してみてください。
それでは次回も、よろしくお願いします。