パワフルなUSB充電器やポータブル電源などを多数発売しているUGREENから、一風変わったロボット型充電器「Nexode RG」シリーズが登場しました。充電速度や小型化などのスペック競争に終始しがちなジャンルに新しい風を吹き込んでくれそうな、見た目で選びたくなる充電器です。
Nexode RGシリーズはロボット風のマスコットフィギュアのような外観が特徴のUSB充電器。30W(2色)と65Wのバリエーションがあり、いずれも近年のUSB充電器のトレンドとなっているGaN(窒化ガリウム)パワー半導体を採用し、ハイパワーをコンパクトに凝縮しています。
30Wモデルはダークグレー系の「メタリック」とパープル系の「ゆめいろ」があり、各3,280円。65Wモデルはメタリックのみで5,980円です。今回は3種類すべてのサンプルを提供いただいたので、まとめてチェックしてみましょう。
30W版はUSB Type-Cポートを1つ備え、サイズは約3.3×3.81×5.59cm(※電源プラグ・キャップ込み)、重さは約61g。装飾部分を除けば、同クラスのGaN充電器としては一般的なサイズといえます。
プラグ部分は折りたたみ機構を備えない代わりにキャップが付属しており、キャップをロボットの足に見立てたデザインとなっています。メタリックとゆめいろの2モデルは単なる色違いではなく、ゆめいろにだけ背中にリボンが付いているのも可愛らしいですね。
足(キャップ)にはマグネットが入っていて、オフィスデスクや冷蔵庫などに磁力でくっつけておけば紛失を防げます。充電器を使っている間のキャップの紛失防止としても有効ですし、数日試してみた限りでは、本体重量の軽い30W版なら本体ごとデスクの脚に貼り付けておくことも可能でした。
65W版はUSB Type-Cポート2口とUSB Standard-Aポート1口を備える3ポート仕様。サイズは約4.83×4.57×6.6cm、重さは約142g。30W版をそのまま一回り大きくしたような姿でこちらも十分コンパクトですが、重さはそれなりに変わるので、持ち運びやすさと使い勝手のバランスで選びましょう。ゆるい見た目に反して、スマートフォン2台の同時充電やモバイルノートPCの充電もこなせる性能を秘めているギャップが素敵です。
ロボットの顔の部分は給電状況を知らせるディスプレイとなっています。給電中は「^<^」、充電完了(給電停止)で「^^」という表情になり、ケーブルを接続していない待機状態では30Wモデルは消灯、65Wモデルのみ「-<-」の顔になります。
面白いギミックですが、給電中は表情の変化がなく、接続機器によっては充電完了の顔にならずそのまま待機状態の顔(30Wモデルなら消灯)になってしまうこともあり、あまり表情の変化を眺められないのは惜しい点です。30Wモデルにも待機画面が欲しかったところですし、たとえば充電中にもまばたきのような動きがあると更に見映えがしたのかなと思います。
単に見た目がユニークなUSB充電器なら雑貨店や通販サイトをのぞけばたくさん見つかるかもしれませんが、高性能充電器を作り慣れたメーカーが「真面目にふざけた」製品は珍しいです。
コンパクトかつエネルギー変換効率の高いGaN充電器ですし(65Wモデルで95%)、難燃性シェルの採用や過熱検知機能など安全対策もしっかりしています。また、30W版/65W版のどちらも、一般的なUSB PDのみに留まらず、PPS、SCP、FCPなどの急速充電規格までサポートしています。
デスク周りのインテリアのアクセントにしたり、持ち歩いて話のタネにしたりと、実用性もしっかり備えながら遊び心をくすぐるアイテムとして不思議な魅力があります。30W/1ポートモデルは3,280円、65W/3ポートモデルは5,980円と、性能やサイズの近い一般的な充電器と比べても十分に競争力のある価格ですし、個性的な物を持ちたいガジェット好きの方なら検討してみても良いのではないでしょうか。