X(旧Twitter)でDMを送れない原因
X(旧Twitter)でDMを送信できないときは基本的に、相手からのフォローが切れているか、相手からブロックされたかを疑うべきでしょう。そのほか、自分のアカウントに電話番号を登録していないなど、DMを送れないときの原因は大きく6通り、細かく12通りに分類できます(下記リスト参照)。
とくに、DM解放の対象と送信数の制限については、2023年7月に仕様が変更されています。この記事では、それぞれの原因と対処法について解説します。
- DMの送信条件を満たしていない
- 相手が自分をフォローしていない(相手からフォローされていない)
- 相手と過去にDMをやり取りしたことがない
- 相手がDM解放していない(メッセージリクエストを許可していない)
- 相手が自分をブロックしている
- 自分のアカウントが電話番号未登録
- 2023年7月のDM仕様変更が影響している
- 相手はDM解放しているが、受信対象が認証済みアカウントのみ
- DM送信数の上限を超えた
- X(旧Twitter)のルールに抵触した
- 複数の相手に同じ内容やリンクを送信した結果、スパムと判定された
- 自分のアカウントが凍結されている
- 各種不具合が生じている
- 端末やアプリの不具合
- 通信環境の不具合
- X(旧Twitter)サービスの不具合
DMの送信条件を満たしていない場合
X(旧Twitter)のDMは、相手アカウントのユーザー名さえわかれば送信できる仕組みではありません。自分から相手にDMを送るには、次の条件のうち一つを満たす必要があります。
- 相手が自分をフォローしている(自分が相手からフォローされている)
- 相手と過去にDMをやり取りしたことがある
- 相手がDMを解放している(メッセージリクエストを許可している)
相手が自分をフォローしていない(相手からフォローされていない)
X(旧Twitter)でDMを送信するためのもっとも一般的な条件が「相手が自分をフォローしていること」です。相互フォローである必要はありませんが、自分だけが相手をフォローしている「片思い」の状態ではDMを送れません。この原因を解決するには、相手にメンション(@ツイート)を送るなどの方法で依頼して、自分をフォローしてもらうことが必要です。
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相手と過去にDMをやり取りしたことがない
現在は相手からフォローされていなくても、過去にDMを送受信したことがあれば、お互いにDMを送ることができます。ただし、今この場で自分からDMを送信できないのであれば、前項のように自分へのフォローを依頼して対処するしかありません。
相手がDM解放していない(メッセージリクエストを許可していない)
X(旧Twitter)の「DM解放」とは、すべてのユーザーからDMを受信できる設定状態を指す言葉(スラング)です。しかし、X/TwitterでDMを開放するには設定変更が必要なので、フォローの有無に関係なくDMを受け付けるユーザーは少数派といえるでしょう。2023年7月にはDM解放の仕様が変更され、「認証済みアカウント」から送信されたDMのみ受信する設定が追加されました(詳しくは後述)。
なお、DM解放を設定するのは受信側です。送信側がDM解放の状態に設定しても、すべてのユーザーにDMを送れるようにはなりません。
相手が自分をブロックしている場合
X(旧Twitter)でブロックされると、相手と自分のフォロー関係は相互に解除されるので、DMを送れなくなります。自分がブロックされたかどうかは、相手のプロフィール画面にアクセスすると確認できます。
対処法は、相手に依頼してブロックを解除してもらうことですが、実際には難しいケースが多いと思います。
自分のアカウントが電話番号未登録の場合
相手がDMを解放(メッセージリクエストを許可)していても、自分がX/Twitterアカウントに電話番号を登録していなければ、すぐにDMを送ることはできません。その場合、DMを送ろうとすると「ご利用のアカウントがロックされました」という警告が表示されます。
しかし、実際にロックされるのはアカウントではなく、電話番号未登録の状態でDMを送信する行為だけなので、指示に従って対処しましょう。かつては電話番号認証が要求されましたが、2023年9月に検証した際は「Arkoseチャレンジに合格する」という画像合わせの認証ミッションでした。
また、警告画面で「キャンセル」をタップしても、DM送信がエラーになるだけで、その後も問題なくX/Twitterを利用できます。
2023年7月のDM仕様変更が影響している
X(旧Twitter)では2023年7月に「DM解放」に関して、2件の仕様変更がありました。7月14日(米国時間)に告知された、認証済みアカウントのみにDM解放する(メッセージリクエストを許可する)オプション。そして、7月21日(米国時間)に告知された、未認証アカウントのDM送信数制限です。
認証済みアカウントとは、X/Twitterから公式マークを付与された企業や団体、個人のほか、有料プラン「X Premium(旧Twitter Blue)」契約者のことを指します。
相手はDM解放しているが、受信対象が「認証済みアカウント」のみ
X(旧Twitter)でいわゆる「DM解放」の状態に設定するには、従来は「すべてのアカウントからのメッセージリクエストを許可する」をオンにするか否かの二択でした。しかし、2023年7月14日(米国時間)の仕様変更後はDM解放の対象が「なし」「認証済みアカウント」「全員」の三択となりました。DM解放状態にする設定は、従来と仕様変更後で以下のように変わっています。
仕様変更の影響で非常に厄介なのが、これまでDMを開放していたユーザーの設定が「認証済みアカウント」のみの受信に自動的に変えられたことです。DMを開放していた受け手側がこの設定変更に気づかないでいると、「X Premium(旧Twitter Blue)」に加入していてない一般ユーザーはDM(メッセージリクエスト)を送ることができません。
送り手の自分は相手のDM設定を変更できないので、メンションでDM解放の設定(メッセージリクエストを許可するアカウント)を「全員」に変更するよう促すか、自分をフォローしてもらうよう依頼するしか対処法はありません。
DM送信数の制限を超えた
X公式ヘルプによると、1日に送信できるダイレクトメッセージは最大500件に制限されています。しかし、2023年7月21日(米国時間)の仕様変更によって、「X Premium(旧Twitter Blue)」に加入していてない一般ユーザーはDM送信数でも利用制限を受ける場合があります。
XはDM送信数の上限を明示しておらず、仕様変更直後と現在(9月13日)では制限の閾値が変わった可能性があります。今回筆者が実際に検証したところ、以下の結果となりました。いずれもX Premiumに未加入の非課金アカウント(未認証アカウント)でテストしています。
- 1件の相手アカウントに同じ文面のDMを連続送信 → 17~20通で制限された
- 20件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信 → 12~15件で制限された
10件の相手アカウントに同じ文面のDMを順次送信、一巡したら同じ文面を再送信 → のべ12~15件で制限された
1件の相手アカウントに異なる文面のDMを連続送信 → 100通送っても制限されなかった
5件の相手アカウントに異なる文面のDMを順次送信、一巡したらさらに異なる文面を送信 → のべ100件送っても制限されなかった
1件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを連続送信 → 25通で制限された
20件の相手アカウントに異なる文面だが同じURLを含むDMを順次送信 → のべ24件で制限された
検証結果を読み解くと、同じ文面のDMや同じURLを含むDMを連続して送ると、20通前後で制限を受けることがわかります。一方、送信先は1件でも複数でも結果に大きな違いはありません。
DMの送信が制限された時間は10分間で、いずれも10分経過すると送信に失敗したDMを再送できました。また、DMの送信制限を受けた直後でも、異なる文面のDMであれば送信が可能でした。今回の検証では、約40分の間に200通を超えるDMを送りましたが、送信総数に対しての制限はありませんでした。
下記の関連記事では、より詳しい解説とより新しい検証結果を掲載しています。
X(旧Twitter)のルールに抵触した場合
X(旧Twitter)のルールに反してDMを送ったことで、ペナルティを受ける場合があります。DM送信の上限に達した場合、複数の相手に同じ内容やリンクを送った場合、アカウントが凍結された場合について解説します。
1日に送信できるDMの上限数を超えた(最大500通まで)
X(旧Twitter)のDM送信数は、1日あたり500通が上限です。500通を超えて送信エラーとなったら、制限が解除されるまで時間の経過を待ちましょう。
複数の相手に同じ内容やリンクを送信した結果、スパムと判定された
複数のアカウントに向けて、同じ内容のメッセージ文を送信したり、リンク(URL)だけのDMを送信すると、Twitterからスパムと判定される可能性が生じます。Twitter公式ヘルプの「スパムに関するポリシー」では、DMに関して次の行為を禁止しています。
- 同一もしくはほぼ同一のツイートを繰り返し投稿すること、または同一のダイレクトメッセージを繰り返し送信すること
- 説明のないリンクのみのツイートやダイレクトメッセージを、自身のツイートやダイレクトメッセージのほとんどを占めるほど頻繁に送信すること
自分のアカウントが凍結されている
Twitterアカウントが凍結あるいは永久凍結されても、ログインしてDMタブを開くことは可能です。しかしDMを送信しようとすると、エラーメッセージが表示されます。凍結されていない別のアカウントを利用するか、「異議申し立て」を行って凍結の解除を申請することが対処法となります。
端末やアプリ、通信環境、X(旧Twitter)に不具合が生じている場合
X(旧Twitter)を使うためのスマホやPC、アプリ、あるいはサービス自体の不具合が原因となっている可能性もゼロではありません。これらのトラブルが起きている場合は、DMを送れないだけでなく、X(旧Twitter)自体をまともに利用できない状況になっていそうですが簡単に解説します。
端末やアプリの不具合
スマホやPC本体、アプリの不具合が疑われる場合は次の項目を試しましょう。
- アプリや端末を再起動
- アプリやOSを最新版にアップデート
通信環境の不具合
Wi-Fiにつながらない場合は次の項目を試しましょう。
- スマホやPC本体のWi-Fi機能を一度オフにして再接続
- Wi-Fiルーターを再起動
- Wi-Fiルーターのファームウェアを最新版にアップデート
スマホのモバイルデータ通信が不調の場合は次の項目を試しましょう。
- 自分が電波の届きにくい場所にいないか確認(電波の届く場所に移動)
- 通信障害が発生していないか、Twitterや通信キャリアのWebサイトで情報収集
- スマホの機内モードをオン、その後オフ
- スマホを再起動
X(旧Twitter)サービスの不具合
X(旧Twitter)のサービス自体に不具合が起きている可能性もゼロではありません。実際に、2023年1月下旬には相手のプロフィール画面からDMボタンが消えるという不具合が、2023年2月上旬にもDMの画面を開けないという障害が一時的に発生しました。
また、イーロン・マスク氏がTwitterを買収して以降、さまざまな仕様変更が予告なしに行われ、今後も止みそうにありません。今までDMを問題なく利用できたのに突然送れなくなった場合は、Xの公式サポートアカウント「@Support」や信頼できるアカウントから何らかの情報が提供されていないか確認してみましょう。
X(旧Twitter)のDM送信トラブルに関して、よくある質問
相手がDMを削除(会話を削除)すると送れなくなる?
X(旧Twitter)では特定の相手とのDM履歴を一括削除(会話を削除)することもできます。相手が自分とのDMを削除すると、自分からDMを送れなくなるという情報がネット上で散見されますが、そうとは限らないようです。
実際に何度か検証したところ、自分のTwitter環境(DMタブ)に変化はなく、相手にDMを送り届けることも可能でした。
過去に「メッセージリクエスト」を送っていれば、DMを送信できる?
自分をフォローしていない「DM解放」アカウントにDMを送ると、「メッセージリクエスト」として相手に届きます。その後、相手がメッセージリクエストを「許可」すると、相互にDMを送受信できるようになります。相手がメッセージリクエストを放置したり、許可しなかった場合は、自分からのDMは開通しません。