SANKAは9月8日、UV-C(深紫外線)照射による除菌機能を備えたスチーム式の加湿器「UVスチーム加湿器シリーズ」を発表。順次販売を開始する。スチームにUV-Cを照射して放出する加湿器は業界初という(SANKA調べ)。

  • 左から、SSH-8100UVBK、SSH-4100UVBK、SSH-2100UVBK

加湿能力や適用畳数に応じた3モデルをラインナップし、本体カラーはブラックの1色。価格はオープン、推定市場価格は以下の通り。

サーキュレーター付きUVパワースチーム式加湿器「SSH-8100UVBK」
・推定市場価格:35,000円前後
・加湿量:約800mL/h
・タンク容量:約4.0L
・最大適用床面積:和室13.5畳(22平方メートル)、洋室22畳(37平方メートル)

UVスチーム式加湿器「SSH-4100UVBK」
・推定市場価格:22,000円前後
・加湿量:約400mL/h
・タンク容量:約3.6L
・最大適用床面積:和室7畳(11平方メートル)、洋室11畳(18平方メートル)

パーソナルUVスチーム式加湿器「SSH-2100UVBK」
・推定市場価格:17,000円前後
・加湿量:約200mL/h
・タンク容量:約1.5L
・最大適用床面積:和室3畳(6平方メートル)、洋室6畳(9平方メートル)

SANKAの本社や主要な工場は新潟県三条市にあり、ここはほかの家電メーカーやモノづくりに関係する企業が集まっているエリア。SANKAは2022年1月に家電事業へ参入し、加湿器、空気清浄機、コードレス掃除機を発表している。今回のUVスチーム式加湿器シリーズは、それに続く新製品だ。

各モデルとも、水を熱して水蒸気にしたのち、UV-Cを照射して放出。UV-Cは高い除菌効果を持つほか、水蒸気に当てることで水の粒子が微細化し、部屋の空気に溶け込みやすくなる(湿度が上がりやすくなる)効果もある。加湿器は雑菌の繁殖など衛生面が気になることもあるが、UVスチーム式加湿器シリーズは煮沸とUV-Cというダブル除菌でこの点に配慮した。基本的に本体内部で水が通る経路は除菌された状態となり、合わせて抗菌加工も施している。

  • UV-C照射をオンにすると、それまで無色透明だった水蒸気が白くなる。UV-Cによって水蒸気の粒子が細かくなり、光の乱反射によって白く見える

最上位のSSH-8100UVBKは、本体上部にサーキュレーターを内蔵。スチームを上方へと強く送り出し、対流によって部屋の広範囲へ多湿な空気を届ける。サーキュレーターをオフにして運転することも可能。

風量は3段階、連続加湿時間は約5時間(Hyperモード)、OFFタイマーと転倒OFFセンサーを装備。消費電力は加湿器が650W、サーキュレーターが19W、本体サイズは幅335×奥行き200×高さ390mm、重さは約5kg。アロマカップが付属する。

  • SSH-8100UVBKはサーキュレーターを内蔵。操作系は上面に集中しており、タッチ式

  • お手入れは背面から。背面パネル全体が外れ、運転中に外すと自動的に電源オフになる。写真右のダクトは丸ごと水洗い可能。本体から水を抜いて、受け皿周りを拭く

ミドルクラスのSSH-4100UVBKは、加湿量の設定が2段階、連続加湿時間は約9時間(強モード)、OFFタイマーと転倒OFFセンサーを備える。消費電力は350W、本体サイズは幅270×奥行き155×高さ355mm、重さはやく3kg。

小型のSSH-2100UVBKは「パーソナルUVスチーム式加湿器」とうたっているように、持ち運びやすいようにハンドルを設け、オフィスのデスク上に置くような使い方も想定している。加湿量は一定、連続加湿時間は約7.5時間、OFFタイマーと転倒OFFセンサーを装備。消費電力は200W、本体サイズは幅270×奥行き150×高さ230mm、重さは約2kg。

  • もっとも小型のSSH-2100UVBK

同時に、UV-C機能を持たないモデルも発売する。本体カラーはホワイトの1色。最大適用床面積が和室7畳(11平方メートル)/洋室11畳(18平方メートル)の「SSH-4000WH」は2,000円前後、和室3畳(6平方メートル)/洋室6畳(9平方メートル)のハンドル付き「SSH-2000WH」は15,000円前後。なお、最大適用床面積が和室13.5畳(22平方メートル)/洋室22畳(37平方メートル)の上位モデル「SSH-8000WH」は、既存モデルの継続となる。

  • 左から、SSH-8000WH、SSH-4000WH、SSH-2000WH