eスポーツ総合エンターテイメント会社である株式会社ASH WINDERと、eスポーツ事業を幅広く展開する株式会社EnoVationが、2023年9月4日にeスポーツアリーナ「ASH WINDER Esports ARENA高田馬場店」(以下、AWA高田馬場店)をオープンしました。
「AWA高田馬場」は、広さ600平米に全140台のPCを備えた国内最大級のeスポーツアリーナ。オープンに先駆けて、関係者向けのメディアデーと特別ゲストが出演するパブリックデーが行われたので、その模様をお届けします。
高田馬場駅を出てすぐ、徒歩30秒の好立地にオープン
「AWA高田馬場」へのアクセスは、山手線沿線の高田馬場駅から徒歩30秒。早稲田口から横断歩道をわたってすぐの稲門ビルの5階に位置します。
広さは600平米で、天井高は最大約5メートル。入場すると、柱のない開放的な空間が広がります。総工費およそ5億円という「AWA高田馬場」には、巨大なLEDスクリーンを背景とするステージエリア、ハイスペックPCをそろえたゲーミングエリア、PC環境が完備された個室のチームルーム、最先端の設備を整えたコントロールルームなどが設けられています。
昨今、国内のeスポーツシーンでは、数千から数万人が来場する大型会場での大会やイベントが開催されることが増えてきました。しかし、小規模な大会やイベントを楽しめるeスポーツ施設は不足しているのが現状。そうしたなか、「AWA高田馬場」は300名が入場可能なイベントスペースを用意しており、eスポーツコミュニティに交流の場を提供する狙いがあります。
さまざまな用途での利用を想定した、こだわりの設備
会場に入って、まず目を引くのはステージエリアの巨大なLEDスクリーンです。LEDスクリーンはステージの横幅いっぱいに広がっており、サイズは幅12メートル、高さ4メートル。画面を分割すれば、中央にメインのゲーム映像、両サイドには別の映像を映すなどの使い方もできます。ステージには、5対5のプレイ席を設置でき、最大10名の対戦が可能です。
ステージエリアの横には、スタジオとコントロールルームが設けられています。スタジオには、グリーンバックや照明、カメラやマイクなど配信に必要な機材一式を完備。大会時には、キャスターが実況解説を行う場所としても使えます。
隣り合うコントロールルームでは、施設内の音響・映像・照明のすべての操作が可能です。配信環境には、コントロールルーム専用の10GB高速ビジネス回線を2本導入。eスポーツに特化した国内最先端のオペレーション環境を構築するため、このコントロールルームだけで総額1億円を超える費用がかけられています。
また、ゲーミングPC環境が完備された個室として、4部屋のチームルームがあります。防音性を備えたチームルームには、ステージエリアでのイベント進行を把握できるモニターが用意され、イベント時には控え室として利用可能。そのほかにも、プロチームのブートキャンプやコミュニティのオフ会など、さまざまな用途での利用が期待できます。
そして、ゲーミングエリアでは、ハイスペックなゲーム環境が提供されます。ゲーミングPCにはRTX40シリーズの「Alienware」、ゲーミングモニターには240Hz以上の「ZOWIE」と「MOBIUZ」、ゲーミングチェアには「DXRacer」の特別仕様モデルを採用。メディアデーとパブリックデーでは、デスクを撤去したイベント用の会場レイアウトになっていましたが、通常営業時には3つの席タイプで80席が並びます。
ゲーミングエリアの利用は会員登録制で、事前チャージを行うシステム。1時間単位のカウントではなく、1分単位で利用した時間がチャージから引かれる仕組みです。料金は1時間あたり380円からで、自宅でそろえるには高額な費用がかかる最新のゲーミング環境を、手軽に体験することができます。
さらに、通常利用とは別に、施設の一部または全体を貸し切り、イベントを開催することも可能です。施設の一部を使ってイベントを行う「コミュニティプラン」は10万円から、施設全体を貸し切ってイベントを行う「法人プラン」は50万円からに設定されています。
イベント利用での施設の魅力を披露したパブリックデー
9月2日にはパブリックデーとして、人気ストリーマーなどの特別ゲストを招いたオフラインイベントが開催されました。この日は、公募による一般客も参加しており、実際に「AWA高田馬場」でイベントを実施する際の魅力が披露されました。
オープニングでは、MCを務めるeスポーツキャスターのyukishiroさんと岸大河さんが登場します。最初のコンテンツであるトークセッションには、ストリーマーのClutch_Fiさん、mittiiiさん、rionさん、そしてFPS界のレジェンドと称されるnoppoさんの4名が出演。FPSのeスポーツシーンで長く活躍してきた4名ならではの、さまざまなトークがくり広げられました。
パブリックデーの模様は、YouTubeとTwitchでの配信も行われました。ただし、インターバル中に行われたDJパフォーマンスは、オフライン会場限定で実施。会場はまるでクラブのような空間となり、音響や照明など「AWA高田馬場」の最新設備を最大限に活かした演出を体感できました。
続いてステージには、トークセッションに出演した4名に加え、eスポーツキャスターのOooDaさん、yueさん、ふり〜ださん、ストリーマーのRuaさん、タレントの西井綾音さん、コスプレイヤーのMilaさんが登場。『VALORANT』で対戦するエキシビションマッチが行われました。
エキシビションマッチでは、ステージ上に5対5のプレイ席が設けられ、実際に大会やイベントで利用するレイアウトを見ることができました。ステージ中央のLEDスクリーンにはゲーム画面が映し出され、ステージ両サイドにはプレイ席が2列で配置されます。さらに、ステージエリア横のスタジオには、実況解説を行うキャスター席が設けられました。
ステージ上のプレイ席には、RTX4090のゲーミングPCと360Hzのゲーミングモニターを採用。ゲーミングエリアも十分にハイスペックな環境ですが、それ以上に最高峰のプレイ環境が整えられています。エキシビションマッチ後のエンディングでも、複数の出演者がステージ上でのプレイ環境の快適さに驚いたとコメントしていました。
パブリックデーは、最後に来場者向けの抽選会を行って終了。今後の大会やイベントについて、まだ具体的に公開されているものはありませんが、PCゲームに限らず、モバイルゲームやコンシューマーゲームも含めて開催していく予定とのこと。出演者からも、「大会を開催したい」という声が挙がっていました。
最新の設備をそろえたこの施設で、今後どのような大会やイベントが行われていくのか、ぜひ注目したいところです。最新情報は随時、「AWA高田馬場」公式SNS(@AW_ARENA)にて発信されます。