スイスの時計ブランド「オリス」から、海洋生物を危険にさらすゴーストネット(廃漁網)をアップサイクルして文字板に用いたダイバーズウォッチ「オリス X ブレスネット」が登場する。発売時期は9月。価格は385,000円。
ゴーストネットと呼ばれる廃漁網をアップサイクルした文字板のダイバーズウォッチ。海を漂う漁網は無駄になっているだけでなく、漂流中に海洋生物を捕らえて死に至らしめることがある。年間数百万トンの漁網が海に放出され、その廃漁網は4~500年漂流を続けるという専門家もいるという。
オリスはスイス、ヘルシュタインの本社で環境負荷を低減させる努力を続けており、供給元のパートナーにもサステナブルな会社を選び、慈善団体や非営利団体、社会企業などともパートナーシップを構築。2010年からは海洋環境保全活動支援のための限定モデルを数多く発表しており、今回はゴーストネットを回収して再利用する団体「ブレスネット」の活動を支援する。
リサイクルゴーストネットによる文字板は、グリーン・ブルー・ホワイトの網を溶かしたあとに冷却し、厚さ0.3ミリまで研磨して作りあげている。万華鏡のようなパターンを描き、同じ柄は2つとない唯一無二のものだ。
ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは43.5mmと36.5mmの2サイズ、風防は内面無反射コーティングの両面ドーム型サファイアガラス、防水性能は30気圧。自動巻き機械式ムーブメントは「Oris 733」で、パワーリザーブは38時間。