多くのスマートフォンユーザーが1つは持っているモバイルバッテリー。すでに市場も成熟しきっていて各社から様々な製品が発売されていますが、容量や充電速度(出力)で比較されることが多く、単純に「カッコいい!」と思える見た目にフォーカスした製品はそう多くありません。
そんな中、アンテナの高いガジェット好きから最近注目され始めているのが、SHARGEというメーカーから発売されているモバイルバッテリー。自ら「遊び心あふれるブランド」と掲げ、ユニークなデザインにこだわったモバイルバッテリーやUSB充電器を作っているブランドで、クラウドファンディングでの総支援額は1億円を超えていると言います。
今回はそんなSHARGEのモバイルバッテリー製品の中から、コンパクトで扱いやすい「Flow」と大型でスケルトンデザインの「Shargeek100(旧STORM2)」をご紹介します。
普段使いに最適なサイズ、クールな見た目が特徴な「Flow」
まず紹介するのはSHARGEのモバイルバッテリーの中でも比較的コンパクトな「Flow」。こちらは容量10,000mAhのモバイルバッテリーで、主に日常使いに最適な容量・サイズ感になっています。
もっとも目を引くのはバッテリーのデザインでしょう。初代iMacのスケルトンデザインをオマージュしたという見た目は一般的なモバイルバッテリーとは一線を画すようなクールさで、モバイルバッテリーなのに思わず人に自慢して回りたくなってしまうほどです。個人的にもここまでカッコいいモバイルバッテリーは見たことがありません。
バッテリー自体は白いインナーパーツに囲まれ、さらにそれを透明なシェルで覆った作り。この「あえて一層挟む」デザインによって普通のモバイルバッテリーでは見られない抜け感が演出され、クールさに一役買っています。
バッテリーのサイズも「コンパクト」と紹介している通り、横80mm×縦60mm×厚さ28mmと、縦横はクレジットカードとほぼ同じ面積。これであればちょっとしたお出かけ用のバッグにもすっぽり入りそうです。
搭載されているポートは出力のみに対応しているUSB Aポート(最大で18W出力)と、出入力に対応しているUSB Type-Cポート(最大で20W出力)の計2つ。このクラスのモバイルバッテリーであればまず困らないポート数で、まさに普段使いにちょうど良いと言えるでしょう。
最近のモバイルバッテリーはバッテリー残量をLEDライトで表示することがおなじみになっていますが、SHARGEはその方法もちょっとユニーク。
バッテリー上部にバッテリー残量や充電状況を示す「ライトセーバー」なるインジケーターが搭載されていて、本体の透明・半透明なデザインを活かしつつもスマートに残量を確認できるようになっています。
レトロなゲーム機みたい!基盤が丸見えで無骨な「Shargeek100」
続いてご紹介するのは大容量バッテリーの「Shargeek100(旧STORM2)」。「Flow」の約2.5倍となる容量25,600mAhのモバイルバッテリーで、日頃からハードにガジェットを使っている人や非常用バッテリーとして最適な一品です。
このバッテリーもFlowと同様にその見た目が最大の特徴。外装に透明なプラスチックが使われているため中の基板やバッテリーが丸見えになっていて、他のバッテリーにない唯一無二の存在感を発揮しています。
ちょうど筆者が生まれた頃、クリア筐体が特徴な「ゲームボーイカラー」が登場・流行していたそうですが、当時あのクリア筐体に夢中になった年代の方であればこのカッコよさをより感じられるところでしょう。
搭載されているポートは出入力対応USB Type-Cポートが1つ、出力対応のUSB Type-Cポート、USB Type-Aポートが1つずつ、DCポートが1つの計4ポート。様々な機器に接続できるDCポートがモバイルバッテリーに搭載されているのは珍しく、別途ケーブルを用意すればUSB充電に対応していないノートパソコンなども充電できるのは嬉しいポイント。
USB Type-Cポートのうち1つは100W出入力に対応しているほか、2ポートともに一部のGalaxy端末で「超急速充電」が使えるようになるPPSにも対応。いずれも接続している端末を内部で分析し、それぞれの端末に最適な出力で充電できるような工夫がなされています。
このバッテリーで面白いポイントをもう1つ上げるとするならば、本体上部に搭載されている液晶ディスプレイでしょう。
この液晶では出入力時の電力や温度、バッテリー残量、あるいはバッテリー本体の充電サイクルまで様々な情報を一覧で表示することができ、デバイスを繋いだのに充電されていない!といったトラブルも簡単に確認できます。
実際に90WクラスのUSB PowerDelivery入力に対応しているデバイスを接続したところ、ところどころ出力が変わる場合がありましたが概ね70W~87W前後で推移していました。
接続しているデバイスのバッテリー残量によって出力が細かく変化しますが、仕様通り100W出力には対応しているとみて良いでしょう。
見た目のインパクトだけでなく、スペックも充実
約1カ月ほど両製品を試しましたが、どちらもやはり見た目のユニークさ・カッコよさが光っていて、機能面では他社製品と変わらずとも見た目で選びたいなと思わせるほどの魅力がありました。
もちろん見た目だけが優れているわけではなくスペック面も両製品ともかなり優秀で、Flowは日常使いに、Shargeek100は数泊程度の旅行やキャンプ・非常用に最適な仕上がりになっているなと感じます。個人的にもまさに日常使い・非常用で使い分けようかなと思っているところです。
すでにクラウドファンディングだけでなくAmazonなどのオンラインストアでも購入できるようになっていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。