最近では若い人を中心に「モバ充」「モババ」といった略称も広まっているというモバイルバッテリー。各社がさまざまな製品を発売していますが、その多くはハイスペック・大容量なものが多く、シンプルなモバイルバッテリーは年々少なくなっているなと感じます。

  • マクセル スティック型モバイルバッテリー MPC-CS5001

そんな中で2023年5月にマクセルが発売したのが、容量5,000mAhのスティック型モバイルバッテリー「MPC-CS5001」です。近年のモバイルバッテリーでは珍しく円柱型の本体で、小さなカバンにも入れておきやすいサイズ感が特徴の同製品を試してみました。

容量5,000mAhのコンパクトなスティック型バッテリーをチェック

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こちらが今回紹介するモバイルバッテリー「MPC-CS5001」。開封すると、バッテリー本体のほかにマニュアルとバッテリー充電用のUSB-A to Type-Cケーブルが同梱されています。

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    本体記載の仕様・PSEマークなど。容量は5,000mAhが正しい

外形寸法 幅26mm×高さ115mm×厚み26mm
バッテリー容量 5,000mAh
入力・出力端子 USB Type-C(入出力兼用)、USB-A(出力専用)
入力電圧/電流 DC5V 最大3A
出力電圧/電流 DC5V 最大2.4A
本体重量 約105g

本体の仕様は上の通り。入出力兼用のUSB Type-Cポートのほか出力専用のUSB-Aポートを搭載した2ポート構成で、容量5,000mAhのモバイルバッテリーとしては比較的コンパクトに仕上がっているのが特徴です。

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本体カラーは、今回メインで紹介していくブラックのほかにホワイトを加えた2色展開。どちらのカラーもシンプルで使いやすそうです。

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サイズ感がイメージしやすいようにiPhone 14 Pro(ケース装着済み)と比較してみました。高さ・横幅ともに二回り以上コンパクトに仕上がっているので持ち運びもしやすく、小さなカバンにも問題なく収まりそうです。

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バッテリー自体は円柱のスティック型ですが、一辺がフラットな形状になっていてデスク上でも転がりすぎないようになっています。

筆者も以前スティック型バッテリーを使っていた時にバッテリーがコロコロと転がってしまうことに悩まされていた経験があるので、こういったちょっとした工夫も嬉しいところです。

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    ストラップホール

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    USB Type-CポートとUSB-Aポートを装備

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    バッテリー残量を4段階で確認できるLEDライト

本体の端には不意の落下を防止するストラップホール、反対側には入出力兼用のUSB Type-Cポートと出力専用のUSB-Aポートが備わっています。側面にあるLEDライトを見ればバッテリー本体の残量を4段階で確認できます。

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実際に「MPC-CS5001」を使ってiPhone 14 Proを充電してみました。ケーブルを接続して本体の電源ボタンを押すだけで充電が開始されます。今回は例としてUSB Type-C to Lightningケーブルを使用して充電していますが、USB-A to Lightningケーブルを使った充電も問題なくできました。

人によって気になるところかもなと感じたのは、USB Power Delivery(USB PD)による急速充電には対応していない点。

USB Type-Cポート・USB-Aポートともに最大の出力電流は2.4Aとひかえめで、昨今市場に流通しているハイスペックなモバイルバッテリーのように「30分で50%充電!」などとはいかないので注意しておきましょう。

単機能・シンプルだけど必要十分!

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    小さいスティック型バッテリーなのでポシェットなどにも入れやすい

実際に2週間ほど「MPC-CS5001」を試しましたが、コンパクトで扱いやすいモバイルバッテリーでした。一般的なモバイルバッテリーと違ってスティック型になっているので、カバンの中でもスペースをあまり取らずに収納でき、持ち運びやすさも抜群。半日程度のちょっとした外出にちょうど良さそうです。

懸念点として挙げたUSB PD非対応も個人的にはさほど気になりません。最近のスマートフォンはバッテリーの大容量化も進んでいて丸一日問題なく電池が持つので、モバイルバッテリーも毎日使うというよりは、いざという時に備えて持つものに役割が変わってきています。このため、大容量よりも「軽量・コンパクトかどうか」を基準に選ぶことが増えました。

素早く充電しなきゃ!というシチュエーションも少ないので、スマートフォンを1回分充電できてコンパクトな「MPC-CS5001」は、スイートスポットにハマるモバイルバッテリーに仕上がっているなと感じました。